夏の風物詩といえば、やっぱりプール!でも、大きなレジャープールは混雑しているし、準備も大変…。そんなふうに感じている方も多いのではないでしょうか。そこでおすすめしたいのが、自宅のお庭で楽しむ「お庭プール」です。好きな時に好きなだけ水遊びができて、小さなお子様がいても周りの目を気にせず楽しめる、まさに家族だけのプライベートオアシスです。
この記事では、特定の商品をおすすめしたり、ランキング形式で紹介したりすることは一切ありません。そういった宣伝記事は、もうたくさんですよね。そうではなく、これからお庭プールデビューを考えているあなたが、「どんなプールを選べばいいの?」「準備や片付けってどうするの?」「安全に楽しむための注意点は?」といった様々な疑問や不安を解消できるような、純粋なお役立ち情報だけをぎゅっと詰め込みました。この記事を読めば、あなたのご家庭にぴったり合ったお庭プールの楽しみ方がきっと見つかるはずです。さあ、一緒に最高の夏の思い出を作る準備を始めましょう!
お庭プール選びで失敗しないための基礎知識
「さあ、お庭プールを買うぞ!」と意気込んでも、いざ選ぶとなると種類の多さに圧倒されてしまうかもしれません。大きさ、形、素材、値段も本当に様々です。ここで大切なのは、「人気だから」「安いから」という理由だけで飛びつかないこと。ご自宅の環境や使う人のことをしっかり考えて選ぶことが、後悔しないための第一歩です。まずは、プール選びの基本となるポイントを一つずつチェックしていきましょう。
まずは設置場所をチェック!広さ・地面・日当たり
プール本体に目が行きがちですが、実はそれと同じくらい、いや、それ以上に大切なのが「どこに置くか」という設置場所の問題です。これを疎かにすると、「買ったはいいけど置けなかった…」なんて悲しい事態になりかねません。以下の3つのポイントを必ず確認してください。
どのくらいのスペースが必要?
まず考えるべきは、プールの設置に必要なスペースです。ここで注意したいのは、「プール本体のサイズ=必要なスペース」ではないということ。プール本体の寸法だけを見て「うん、うちの庭ならギリギリ置けるな!」と判断するのは早計です。
最低でも、プールの四方に人が一人通れるくらいの余裕は確保したいところ。子どもたちがプールの周りを走り回ったり、親が様子を見たり、物を置いたりするためには、ある程度の「余白」が必要です。また、子どもたちがダイナミックに遊べば、当然水しぶきがかなり遠くまで飛び散ります。お隣さんの洗濯物や、濡れては困るもの(屋外の電源コンセントなど)がないか、周囲の環境も併せて確認しましょう。
具体的な目安として、例えば直径2メートルの円形プールを置くなら、少なくとも3メートル四方くらいのスペースがあると安心です。メジャーを使って実際に設置予定場所の広さを測り、新聞紙などを広げてプールの大きさをシミュレーションしてみるのも良い方法ですよ。
地面の状態は大丈夫?
次に確認するのは、地面の状態です。お庭プールを安全に、そして長く使うためには、平らで水平な場所に設置するのが大原則です。
もし地面が傾斜していると、水が片方に寄ってしまい、プールの片側だけに強い水圧がかかってしまいます。これはプールの変形や破損の原因になるだけでなく、浅い場所と深い場所ができてしまい、小さなお子様にとっては危険です。スマートフォンの水準器アプリなどを使ってみると、意外な傾きに気づくこともあるので、ぜひ一度チェックしてみてください。
また、地面に尖った石や木の枝、ガラス片などがないかもしっかりと確認しましょう。ビニール製のプールは、ほんの小さな突起物でも穴が開いてしまうことがあります。設置前には必ずその場所をきれいに掃き清めることが大切です。コンクリートやアスファルトの上は硬くてプールを傷つけやすいですし、土の上は泥で汚れやすいという側面もあります。どんな地面であれ、保護用のマットを敷くことを強くおすすめします。詳しくは後述しますが、この一手間がプールを長持ちさせ、快適性を格段にアップさせてくれます。
日当たりと日陰のバランス
最後のチェックポイントは、日当たりです。真夏の強い日差しは、大人でも体にこたえますよね。子どもは大人よりも暑さに弱いため、熱中症対策は万全にしなくてはなりません。
一日中、直射日光がガンガンに当たる場所にプールを設置するのは避けたいところです。かといって、全く日が当たらない場所だと水温が上がらず、肌寒く感じてしまうことも。理想は、午前中は日が当たり、午後には日陰になるような場所です。あるいは、家の壁や樹木の影がうまく使える場所も良いでしょう。
もし、どうしても日当たりの良い場所にしか設置できない場合は、日よけ対策が必須になります。大きなパラソルや、最近では設置が簡単なサンシェード、タープなど便利なアイテムがたくさんあります。これらを活用して、プールの一部、もしくは全体に快適な日陰を作ってあげましょう。日よけがあれば、親が監視する場所としても快適ですし、子どもたちの休憩スペースとしても活用できます。
プールの種類とそれぞれの特徴
設置場所のイメージが固まったら、いよいよプール本体の種類を見ていきましょう。お庭プールは、大きく分けて「ビニールプール(空気注入式)」と「フレームプール(組み立て式)」の2種類が主流です。それぞれにメリット・デメリットがあるので、ご家庭のライフスタイルや使い方に合ったものを選びましょう。
ビニールプール(空気注入式)
いわゆる「家庭用プール」と聞いて多くの方が思い浮かべるのが、このビニールプールではないでしょうか。空気を入れて膨らませて使うタイプで、デザインやサイズのバリエーションが非常に豊富なのが特徴です。
メリットとしては、まず価格が手頃な点が挙げられます。数千円から手に入るものも多く、初めてのお庭プールとして気軽に試せるのが魅力です。また、空気を抜けばコンパクトに折り畳めるため、収納場所に困りにくいのも嬉しいポイント。シーズンオフにはクローゼットや押し入れの隅にしまっておけます。キャラクターものや、カラフルで可愛らしいデザイン、面白い形のものがたくさんあるので、選ぶ楽しさもあります。
一方、デメリットは、準備と片付けに手間がかかることです。特に大きなプールになると、空気を入れるだけでも一苦労。手動のポンプではかなりの体力と時間が必要です。また、空気を抜いて、洗って、完全に乾かしてから畳む、という後片付けもなかなか大変です。そして、ビニール製であるため、鋭利なものに弱く、穴が開きやすいという弱点も。活発なお子様が使う場合は、ワンシーズンでダメになってしまう可能性も考えておいた方が良いかもしれません。
フレームプール(組み立て式)
フレームプールは、金属や樹脂製のフレーム(骨組み)を組み立て、そこに丈夫なシートを張ってプールを作るタイプです。ビニールプールに比べると、より本格的な水遊びが楽しめます。
最大のメリットは、その丈夫さと安定感です。骨組みでしっかりと支えられているため、子どもが縁に寄りかかっても簡単には壊れません。ビニールプールよりも壁が垂直に立ち上がり、水深も深くできるものが多いため、小学生くらいのお子様でも満足感のある遊びができます。広々としたサイズのものを選べば、家族みんなで入ることも可能です。
デメリットとしては、まず価格が比較的高めであること。数万円するものも珍しくありません。また、パーツが多いため組み立てに手間と時間がかかりますし、各パーツが大きくて重いため、それなりの収納スペースが必要になります。物置やガレージなど、ある程度の広さがある場所を確保できるか事前に確認しておきましょう。ビニールプールのように気軽に設置・撤去、というよりは、シーズン中は出しっぱなしにする、という使い方になることが多いでしょう。
その他のユニークなプール
上記の2種類以外にも、子どもたちがもっと楽しめるような工夫が凝らされたユニークなプールもあります。例えば、滑り台(スライダー)が付いたタイプは、もはや小さなウォーターパークのよう。子どもたちのテンションが上がること間違いなしです。また、ホースをつなぐとシャワーや噴水が出る仕掛け付きのプールもあり、見た目にも涼やかで楽しげな雰囲気を演出してくれます。
これらの多機能なプールは、主にビニールプールに分類されるものが多く、遊びの要素が広がる一方で、構造が複雑になる分、空気を入れる箇所が増えたり、穴が開くリスクが高まったりする可能性もあります。お子様の年齢や興味に合わせて、こういった選択肢も検討してみると、より楽しいプール選びができるでしょう。
素材で選ぶ!耐久性と安全性のポイント
プールの寿命を左右する重要な要素が「素材」です。特にビニールプールの場合、素材の質が耐久性に直結します。どんな素材が使われているのか、少しだけ知識を持っておくと、より丈夫で長持ちするプールを見分けるのに役立ちます。
ポリ塩化ビニル(PVC)が一般的
現在市販されている家庭用プールのほとんどは、「ポリ塩化ビニル(PVC)」という樹脂から作られています。これは非常に汎用性の高い素材で、私たちの身の回りにある多くの製品に使われています。安価で加工しやすいため、様々な形やデザインのプールを作ることができます。
同じPVC製のプールでも、その耐久性には差があります。チェックしたいのは「生地の厚み」です。一般的に、生地が厚いほど丈夫で破れにくくなります。商品説明などに「高耐久PVC」といった表記があるものは、比較的厚手の生地が使われていることが多いです。また、空気を入れる部分(気室)が複数に分かれているタイプ(例えば、壁が二段や三段になっているもの)は、万が一どこか一箇所に穴が開いても、一気に全体がしぼんでしまうのを防げるという利点があります。これは安全性にもつながるポイントです。
安全基準をチェックしよう
小さなお子様が使うものだからこそ、安全性には特にこだわりたいですよね。そこで一つの目安となるのが、「玩具安全基準(STマーク)」です。これは、おもちゃの安全性を確保するために設けられた基準で、機械的・物理的安全性、可燃性、化学的安全性などが厳しくチェックされています。STマークが付いている製品は、フタル酸エステル類など、お子様の健康に影響を与える可能性のある化学物質が基準値以下であることが確認されているため、安心して使いやすいと言えるでしょう。
もちろん、STマークがなくても安全な製品はたくさんありますが、特に化学物質などが気になるという方は、選ぶ際の判断材料の一つにしてみてください。
忘れてない?対象年齢の確認
見落としがちですが、非常に重要なのが「対象年齢」の確認です。プールのパッケージや説明書には、必ず「対象年齢〇歳以上」といった記載があります。これは、単なる目安ではなく、その年齢の子どもの発達段階や安全性を考慮して設定されています。必ず守るようにしましょう。
小さなお子様向けプールの注意点
まだお座りが安定しない赤ちゃんや、よちよち歩きの1〜2歳のお子様が使う場合は、水深がごく浅い(10cm〜15cm程度)ベビー用プールが適しています。縁の高さも低く、またがる際に転倒しにくいように配慮されています。素材も柔らかく、万が一ぶつかっても怪我をしにくいようになっているものがほとんどです。空気で膨らませるタイプの床(クッションフロア)になっているものを選ぶと、お尻が痛くなりにくく、より快適に過ごせます。
この年齢の子どもにとっては、大きなプールはかえって危険です。体のバランスを崩しやすく、ほんの数センチの水深でも溺れてしまう危険性があることを絶対に忘れないでください。
小学生以上が楽しめるプール
幼稚園児や小学生になると、体を大きく動かして遊びたがります。バタ足をしたり、潜ってみたり、友達と水をかけ合ったりと、遊び方もダイナミックになります。そうなると、ベビー用の浅いプールでは物足りなくなってくるでしょう。
このくらいの年齢の子どもたちには、ある程度の広さと深さがあるプールがおすすめです。先に紹介したフレームプールや、大きめのビニールプールが選択肢に入ってきます。耐久性の高い素材で、縁がしっかりしているものを選ぶと、より安心して遊ばせることができます。滑り台付きなどのプレイセンタータイプも、この年齢の子どもたちに大人気です。
もっと快適に!お庭プールを120%楽しむための便利アイテム
お庭プールは、プール本体さえあればとりあえず遊べますが、いくつかの「便利アイテム」を揃えることで、その快適性や楽しさ、そして安全性は格段にアップします。「なくてもいいけど、あったら全然違う!」、そんな縁の下の力持ち的なアイテムたちをご紹介します。これらを活用して、準備から片付けまで、スマートにお庭プールを楽しみましょう。
準備が劇的に楽になるアイテム
お庭プールの最初の関門、それは「準備」です。特に大きなビニールプールの場合、汗だくになって空気を入れているうちにお昼になってしまった…なんてことも。そんな大変な作業を楽にしてくれるアイテムは、まさに救世主です。
電動ポンプ・空気入れ
ビニールプールを使うなら、これはもはや必須アイテムと言っても過言ではありません。手動のポンプ(手押しや足踏み式)でももちろん空気は入りますが、大きなプールを満タンにするには、相当な時間と労力がかかります。遊び始める前に親がヘトヘトになってしまっては元も子もありません。
電動ポンプがあれば、スイッチひとつで、あっという間にプールが膨らみます。コンセント式のハイパワーなものから、持ち運びに便利な電池式、車から電源が取れるシガーソケット式のものまで様々です。選ぶ際のポイントは、空気を入れるだけでなく、抜く機能(デフレート機能)も付いているかどうか。この機能があると、面倒な片付けが驚くほど楽になります。また、プールの空気栓(バルブ)のサイズに合ったノズルが付属しているかも必ず確認しましょう。
ホースリール
プールに水を入れる作業、バケツで何往復もするのは重労働ですよね。そんな時に活躍するのがホースリールです。蛇口からプールまで距離があっても、楽々と給水することができます。
選ぶ際は、設置場所と蛇口の距離を測り、十分な長さのあるホースを選びましょう。「大は小を兼ねる」で、少し長さに余裕のあるものを選んでおくと、車の洗車や庭の水やりなど、他の用途にも使えて便利です。最近では、巻き取りが簡単なものや、コンパクトでおしゃれなデザインのものも増えています。ホースの先端に付けるシャワーヘッドを、ストレートやシャワーなど水形が変えられるタイプにしておくと、給水だけでなく、プールの掃除や子どもの足洗い場としても活用できますよ。
プールの水をきれいに保つ秘訣
せっかくためたプールの水、一度遊んだだけで捨ててしまうのはもったいない、と感じる方も多いはず。でも、そのままにしておくと、ゴミや虫が入ったり、水が濁ってきたり…。ここでは、プールの水をできるだけきれいに保つためのアイテムと方法をご紹介します。
プールカバー・シート
これは非常にシンプルですが、効果絶大なアイテムです。水遊びが終わった後に、プールの水面を覆っておくだけで、落ち葉や砂埃、虫などが水に入るのを防いでくれます。翌日もきれいな水で遊べるだけでなく、水の蒸発を防いだり、水温の低下を緩やかにしたりする効果も期待できます。
プール専用のカバーが販売されていることもありますが、なければ大きめのレジャーシートやブルーシートでも代用可能です。ただし、風で飛ばされないように、レンガなどの重しでしっかりと固定するのを忘れないでください。
塩素剤や浄化フィルターは必要?
数日間、水を替えずに使いたい場合、雑菌の繁殖が気になりますよね。大規模なプールでは塩素による消毒が一般的ですが、家庭用の小さなプールでどうすれば良いか迷うところです。
家庭用プール向けに、手軽に使える個包装の塩素剤などが市販されています。これらを使えば、雑菌の繁殖をある程度抑えることが期待できます。ただし、使用する際は必ず製品の指示に従い、正しい量を守ることが何よりも重要です。濃度が高すぎると、肌や目に刺激を与える可能性があります。特にお子様が使うものですから、取り扱いには細心の注意を払いましょう。また、塩素剤を使用した水は、そのまま庭や排水溝に大量に流すと環境に影響を与える可能性があるので、排水方法にも配慮が必要です。
また、大きなフレームプールなどには、ゴミをろ過して水を循環させる簡易的な浄化フィルター(循環ポンプ)を取り付けられるタイプもあります。物理的にゴミを取り除き、水を動かすことで、水質を維持しやすくしてくれます。
ゴミ取りネット(網)
プールカバーをしていても、遊んでいる間に髪の毛や小さなゴミが入ってしまうことはよくあります。そんな時に便利なのが、金魚すくいのポイのような小さなゴミ取りネットです。これがあるとないとでは大違い。気づいた時にサッとゴミをすくうだけで、水の透明感を保つことができます。子どもたちに「ゴミ見つけたら取ってね!」とお手伝いをお願いするのも良いコミュニケーションになりますよ。
快適性と安全性を高めるアイテム
最後に、より快適で安全なプール環境を作るためのアイテムをご紹介します。これらは主役ではありませんが、あると「おうちプールの質」がぐっと向上します。
プールマット・クッションシート
これは「地面の状態」の項でも触れましたが、非常におすすめのアイテムです。プールの下に敷く専用のマットや、厚手のレジャーシート、キャンプ用の銀マットなどを活用しましょう。主な目的は以下の3つです。
- プールの保護:地面の小石や突起物からプールの底を守り、穴あきを防ぎます。
- 快適性の向上:地面の硬さや凹凸が直接体に伝わるのを和らげてくれます。特にビニールプールは底が薄いものが多く、マットがないとお尻や足の裏が痛くなりがちです。
- 断熱効果:地面からの熱や冷気が伝わるのを防ぎます。これにより、水温が安定しやすくなります。
プール本体よりも少し大きめのマットを敷くことで、プールの周りが水浸しになっても、足元が泥だらけになるのを防ぐというメリットもあります。
日よけ(サンシェード・タープ)
熱中症対策として、日よけの重要性はすでにお伝えした通りです。パラソルやサンシェード、タープなどを活用して、快適な日陰を作りましょう。最近では、UVカット率の高い高機能な製品も多く出ています。設置の際は、風で飛ばされないように、ペグで地面に固定したり、建物の柱にしっかり結びつけたりと、安全対策を万全にしてください。急な雨をしのげるという点でも便利です。日陰があるだけで、体感温度はかなり変わります。子どもだけでなく、監視する大人にとっても必須のアイテムです。
水遊び用おもちゃ
プールだけでも楽しいですが、おもちゃがあれば楽しさは無限大に広がります。水鉄砲やジョウロ、ぷかぷか浮かぶ動物のおもちゃなどは定番ですね。他にも、沈めて拾って遊ぶ水中リングや、小さなボールをたくさん浮かべるボールプールなど、年齢や興味に合わせて色々と用意してあげると良いでしょう。お風呂で使うおもちゃをプールに持ち出すのも手軽な方法です。ただし、先端が尖っているなど、プールを傷つけたり、人に当たって怪我をしたりする可能性のあるおもちゃは避けるようにしましょう。
ラッシュガードや水遊び用オムツ
夏の強い日差しから子どものデリケートな肌を守るために、ラッシュガードの着用はとても有効です。長袖タイプなら、紫外線対策だけでなく、体の冷えすぎ防止や、虫刺され、擦り傷の予防にも役立ちます。帽子も忘れずに被らせましょう。
まだオムツが外れていない小さなお子様の場合は、水遊び用のパンツ(オムツ)を必ず着用させましょう。普通の紙オムツは水を吸うとパンパンに膨れ上がってしまい、動けなくなってしまいます。水遊び用パンツは、水を吸っても膨らみにくく、固形の便が外に漏れ出るのを防いでくれるので、衛生管理の面で必須のマナーです。
お庭プールの設置から片付けまでの完全マニュアル
さて、道具が揃ったら、いよいよ実践編です。ここでは、お庭プールを設置し、安全に遊び、そしてきちんと片付けるまでの一連の流れを、ステップバイステップで詳しく解説していきます。特に「片付け」は面倒に感じがちですが、来年も気持ちよく使うための重要なプロセスです。ぜひこのマニュアルを参考にして、スマートなプールマスターを目指してください!
【STEP1】設置前の最終確認
焦る気持ちを抑えて、まずは最終確認から。このひと手間が、後々のトラブルを防ぎます。
場所の決定と清掃
「基礎知識」の章を参考に、事前に決めておいた設置場所をもう一度よく見てみましょう。そして、ほうきとちりとりを使って、その場所を丁寧に掃き掃除します。見落としがちな小石、ガラスの破片、尖った木の枝などは、プールに穴を開ける最大の敵です。徹底的に取り除きましょう。特に、以前その場所でBBQなどをしたことがある場合は、金属製の串など危険なものが落ちていないか注意深く確認してください。掃除が終わったら、プールマットを敷いて準備完了です。
必要なものを揃えよう
さあ、いよいよプールを広げるぞ…!の前に、これから使うものを全て手の届く範囲に揃えておきましょう。いざ作業を始めてから「あれがない、これがない」と家の中を行ったり来たりするのは非効率ですし、小さな子どもから目を離す原因にもなります。
| 分類 | アイテムリスト |
| プール本体関連 | プール本体、プールマット、空気入れ(電動ポンプ)、(補修パッチ) |
| 給水・排水関連 | ホースリール、バケツ |
| 水遊び関連 | 水着、タオル、ラッシュガード、帽子、水遊び用オムツ、おもちゃ、飲み物 |
| 快適・安全関連 | 日よけ(サンシェード等)、救急セット、日焼け止め |
| 片付け関連 | スポンジ、中性洗剤、ゴミ取りネット、プールカバー |
上記はあくまで一例です。ご家庭に合わせてリストを作成し、指差し確認するくらいの気持ちで準備するとスムーズです。
【STEP2】いよいよ設置!空気入れと給水のコツ
準備が整ったら、いよいよプールの設営です。ここでもいくつかコツがあります。
上手な空気の入れ方
ビニールプールの場合、まずは空気入れから。電動ポンプを使うと本当に楽ですが、一つ注意点があります。それは「空気を入れすぎない」こと。パンパンになるまで入れてしまうと、水を入れた時の水圧や、気温が上がって中の空気が膨張した際に、縫い目や接合部分に過度な負担がかかり、破裂や破損の原因になります。目安は「指で押すと少しへこむくらい」、だいたい8割程度と言われています。少しシワが残るくらいがちょうど良いと覚えておきましょう。
複数の気室(空気を入れる部屋)がある場合は、底に近い部分から順番に入れていくと、形が安定しやすいです。
水はどれくらい入れる?
空気が入ったら、次は給水です。ホースを使って水を入れていきましょう。この時も「入れすぎ」は禁物です。子どもたちが大喜びで飛び込んだりすると、水が一気にあふれ出てしまいます。
多くのプールには、内側の側面に「ここまで」という水位線(ウォーターライン)が印刷されています。必ずその線を超えないように注意してください。線がない場合でも、プールの高さの7〜8割程度を目安にすると良いでしょう。水を入れすぎると、プールが変形して不安定になったり、フレームプールの場合はフレームに過度な負荷がかかったりする危険性があります。
水道代はどのくらい?
気になるのが水道代ですよね。一体いくらくらいかかるのでしょうか。これはプールのサイズとお住まいの地域の水道料金によって大きく変わりますが、簡単な計算で概算できます。
まず、プールの容量(リットル)を調べます。商品説明に記載されていることが多いです。次に、ご家庭の水道料金の単価(1リットルあたり)を調べます。検針票などに「1立方メートル(1000リットル)あたり〇〇円」と記載されているはずです。例えば、容量が300リットルのプールで、水道料金が1リットルあたり0.2円だとすると、300 × 0.2 = 60円、となります。一般的なお風呂の湯量が約200リットルなので、その1.5倍くらい、と考えるとイメージしやすいかもしれません。
節水のためには、やはり水をこまめに替えるのではなく、カバーや水質管理アイテムを使って数日間使い回すのが効果的です。また、遊び終わった後の水は、すぐに排水せずに、打ち水や庭木の水やりなどに再利用するのも良い方法です。
【STEP3】楽しい水遊び!でも安全管理は忘れずに
プールが完成すれば、子どもたちは大はしゃぎ!最高の笑顔が見られる瞬間ですが、親としてはここからが本番。安全に楽しく遊んでもらうために、いくつか絶対に守ってほしいことがあります。
絶対に目を離さない
これは最も重要な鉄則です。「水深が10cmしかないから大丈夫」などという油断は絶対にしないでください。子どもは、ほんの数センチの水深でも、転んだ拍子に顔が水についてしまい、パニックになって溺れてしまうことがあります。スマホを見たり、家事をしたり、他の兄弟の世話をしたりと、「ながら監視」は非常に危険です。
プールで遊ばせている間は、必ず保護者がすぐそばに付き添い、常に子どもの様子を見守ってください。電話がかかってきても、来客があっても、必ず子どもを水から上げてから対応するか、他の大人に監視を代わってもらうようにしましょう。ほんの数十秒、目を離した隙に事故は起こります。この意識を常に持っておくことが、悲しい事故を防ぐ何よりの対策です。
こまめな休憩と水分補給
水の中にいると、汗をかいている感覚が分かりにくく、喉の渇きも感じにくいものです。しかし、子どもは夢中で遊んでいるうちに、知らず知らずのうちに大量の水分を失い、熱中症や脱水症状を引き起こすことがあります。
30分に1回程度を目安に、必ず子どもをプールから上がらせて休憩させましょう。日陰で体を休ませ、お茶やスポーツドリンクなどでしっかりと水分補給をさせてあげてください。唇が乾いていたり、元気がなくなってきたりしたら、すぐに遊びを中断させる勇気も必要です。おやつ休憩などを挟んで、上手にクールダウンの時間を設けるのがおすすめです。
水温のチェック
真夏でも、朝一番の水道水はかなり冷たいです。そのままのプールにいきなり入ると、心臓に負担がかかったり、体が冷えすぎてしまったりすることがあります。特に小さなお子様は体温調節機能が未熟なので注意が必要です。
給水後、しばらく日光に当てて水温が上がるのを待つか、少量のお湯を足して水温を調節してあげると良いでしょう。逆に、炎天下で長時間置かれたプールは、お湯のように熱くなっていることもあります。その場合は少し水を抜いて新しい水を入れるなど、快適な水温を保つ工夫をしてあげてください。遊びの途中でも、子どもの唇が紫色になっていたり、震えていたりしないか、こまめに様子をチェックしましょう。
【STEP4】面倒だけど重要!上手な片付けと保管方法
楽しい時間の後は、お片付け。正直、一番面倒な作業ですよね。でも、この片付けをしっかりやるかどうかで、プールの寿命は大きく変わってきます。来年も気持ちよく使うために、もうひと頑張りしましょう!
排水の方法
まずはプールの水を抜く作業です。ほとんどのプールには底や側面に排水栓が付いています。栓を抜けば水は流れていきますが、ここで注意点が一つ。大量の水が一気に流れ出すと、庭が水浸しになったり、泥が流れ出して排水溝を詰まらせたりする可能性があります。
おすすめは、排水栓にホースを繋いで、直接排水したい場所まで導いてあげる方法です。これなら周囲を汚さずにスムーズに排水できます。フレームプールのような大容量のものの場合は、水中ポンプがあると短時間で排水できて非常に便利です。ある程度水が抜けたら、プールの片側を持ち上げて残った水を出すと効率的です。
洗浄と乾燥
水が抜けたら、次は洗浄です。プールの内側は、皮脂や日焼け止めなどで意外と汚れています。柔らかいスポンジに食器用の中性洗剤などをつけて、優しく全体を洗いましょう。たわしのような硬いものでゴシゴシこすると、ビニールを傷つけてしまうのでNGです。洗剤を使った後は、ホースの水でしっかりと洗い流してください。
そして、ここが片付けにおける最重要ポイントです。それは、「完全に乾燥させる」こと。少しでも水分が残ったまま畳んでしまうと、次に広げた時にはカビだらけ…なんてことになりかねません。カビは見た目が悪いだけでなく、アレルギーの原因になることも。タオルで全体の水分をしっかりと拭き取った後、風通しの良い日陰で、裏返したりしながら完全に乾かします。空気を入れたまま立てかけておくと、内側も乾きやすいですよ。
正しい畳み方と保管場所
プールがカラカラに乾いたら、いよいよ収納です。ビニールプールの場合、空気を抜きながら畳んでいきます。電動ポンプの排気機能を使うと、面白いように空気が抜けて、ペッタンコになります。手で空気を抜く場合は、端からクルクルと丸めながら、体で体重をかけて空気を押し出していくと良いでしょう。
畳み方は、購入時に入っていた箱を参考にすると、きれいにコンパクトに収まります。無理に小さくしようとすると、ビニールに変な折り目がついて、そこから劣化してしまうこともあるので注意してください。ベビーパウダーなどを軽くはたいてから畳むと、ビニール同士のくっつきを防ぎ、カビ予防にもなると言われています。
保管場所は、直射日光が当たらず、高温多湿にならない場所を選びましょう。物置や押し入れ、クローゼットの上などが適しています。屋外の物置に保管する場合は、夏場はかなりの高温になることがあるので、上に重いものを載せないようにするなど、置き場所には少し気をつけてください。
よくある質問 Q&A
ここでは、お庭プールに関して多くの人が抱く疑問について、Q&A形式でお答えします。細かいけれど、知っておくと役立つ情報ばかりです。
Q. プールの水、毎日替えるべき?
A. 衛生面を第一に考えるのであれば、毎日新しい水に替えるのが最も理想的です。特に小さなお子様が使う場合や、複数人で遊んだ後などは、目に見えなくても水は汚れています。しかし、毎日の給排水は水道代もかかりますし、手間も相当なものです。
もし水を数日間使いたいのであれば、次のような対策を組み合わせることをおすすめします。
- 遊び終わったら必ずプールカバーをかける。
- 遊ぶ前には、足の裏の泥などをシャワーで洗い流してから入る。
- ゴミ取りネットで、目立つゴミはこまめに取り除く。
- 自己責任の範囲で、用法用量を守って家庭用の簡易的な水質管理剤を使用する。
ただし、水に濁りやぬめり、異臭を感じたら、それは雑菌が繁殖しているサインです。ためらわずに全ての水を入れ替えましょう。
Q. マンションのベランダで使ってもいい?
A. これは非常にデリケートな問題です。結論から言うと、基本的にはおすすめできません。まず、多くのマンションでは、管理規約でベランダでのプール使用を禁止している場合があります。必ず規約を確認してください。
規約で禁止されていなくても、大きな課題が2つあります。一つは「重量」です。水の重さは想像以上で、1リットル=1kgです。例えば、120cm×80cm×高さ30cmの小さな長方形プールに、20cmだけ水を入れたとしても、120×80×20=192,000立方センチメートル、つまり192リットル=約192kgもの重さになります。これは大人3人分に相当する重さが、狭い面積に集中してかかることになり、ベランダの防水層や床の耐久性に影響を与える可能性があります。
もう一つは「排水」の問題です。ベランダの排水溝は、大量の水を一気に流すようには設計されていません。排水時に水が溢れて、階下のお宅に漏水するなどの重大なトラブルに発展する可能性があります。これらのリスクを考えると、マンションのベランダでのプール使用は、たとえ小さなものであっても慎重に判断すべきです。
Q. 虫が入ってくるのが嫌です…
A. 夏場の水辺には、どうしても虫が集まりやすいものです。最も効果的な対策は、やはり遊び終わったらすぐにプールカバーをかけることです。これだけで、アメンボや蚊の幼虫であるボウフラなどの発生をかなり防ぐことができます。
遊んでいる最中に寄ってくるハチやアブなどは厄介ですよね。プールの周りに、虫が嫌うとされるハッカ油を水で薄めたスプレーを撒いてみたり、市販の吊り下げ式の虫除けを設置したりするのも一つの手です。ただし、殺虫スプレーなどをプールに向けて直接噴射するのは、薬剤が水に入ってしまうので絶対にやめましょう。
Q. カビが生えてしまったら?
A. 片付けの際の乾燥が不十分だったり、湿気の多い場所に保管したりすると、黒い点々としたカビが生えてしまうことがあります。発見したら、まずはお風呂用のカビ取り剤などではなく、中性洗剤とスポンジで優しく洗ってみましょう。初期の表面的なカビであれば、これで落ちることもあります。
それでも落ちない頑固なカビは、素材の内部に根を張ってしまっている可能性が高いです。無理にこするとプールを傷つけるだけになってしまいます。カビはアレルギーなどの健康被害につながる可能性も否定できません。もしカビが広範囲に及んでいたり、洗っても落ちなかったりする場合は、安全を最優先し、残念ですが買い替えを検討することをおすすめします。やはり、カビは「生やさない」予防(完全乾燥)が何よりも大切です。
Q. 穴が開いてしまった!修理できる?
A. ビニールプールに穴はつきものです。でも、小さな穴であれば、諦めるのはまだ早いかもしれません。多くのプールには、購入時に小さなビニール片と接着剤が入った「補修キット(リペアパッチ)」が付属しています。これを使えば、自分で修理することが可能です。
修理の手順は以下の通りです。
- まず、穴の場所を特定します。空気を入れて、石鹸水などをかけると泡が出てくる場所が穴の開いた箇所です。
- 穴の周りの水分や汚れをきれいに拭き取り、完全に乾かします。
- 補修パッチを、穴よりも一回り大きく角を丸くカットします。
- 接着剤を穴とパッチの両方に薄く塗り、少し乾かしてから強く貼り付けます。
- 上から重い本などを乗せて、接着剤が完全に乾くまで(製品によりますが数時間〜1日)しっかりと圧着させます。
これで応急処置は完了です。ただし、修理した箇所は強度が落ちている可能性があるので、その後も様子を見ながら使うようにしてください。
まとめ:準備を万全にして、最高の「おうちプール」体験を!
ここまで、お庭プールの選び方から設置、安全対策、片付け、そしてよくある疑問まで、幅広く解説してきました。たくさんの情報がありましたが、一番大切なことは、「しっかり準備をして、安全に楽しむ」という、ごく当たり前のことです。
お庭プールは、レジャー施設に行くよりもずっと手軽で、家族だけのプライベートな時間を満喫できる素晴らしい夏のレクリエーションです。準備や片付けは少し手間に感じるかもしれませんが、その手間をかけることで、プールは長持ちし、何より安全な環境を保つことができます。この記事でご紹介した様々なヒントが、あなたの「おうちプール計画」を成功させる一助となれば、これほど嬉しいことはありません。
さあ、今年の夏は、あなたのお庭を最高のウォーターパークに変身させてみませんか?青い空の下、子どもたちの弾ける笑顔と歓声に包まれながら、忘れられない夏の思い出をたくさん作ってくださいね!


