「いらっしゃいませー!」「これくださいな!」
子どもたちの元気な声が聞こえてくる「お店屋さんごっこ」。ままごとやごっこ遊びの中でも、特に人気の高い遊びのひとつですよね。子どもが夢中になっている姿は、見ているだけで微笑ましいものです。
でも、ただ可愛いだけじゃないんです。お店屋さんごっこには、子どもたちの成長にとって大切な要素が、まるで宝箱のようにぎゅっと詰まっています。
この記事では、特定のおもちゃ商品を一切紹介することなく、純粋に「お店屋さんごっこ」という遊びそのものの魅力や価値、そして楽しみ方を、とことん深掘りしていきます。「どんなおもちゃがいいの?」という視点ではなく、「どんな風に遊んだらもっと楽しくなるの?」「この遊びにはどんな意味があるの?」という疑問に、真正面からお答えするお役立ち情報だけの記事です。
これからお店屋さんごっこを始めるご家庭も、すでに遊んでいるけどもっと楽しみたい!というご家庭も、ぜひ最後までお付き合いください。きっと、お子さんとのごっこ遊びの時間が、今よりもっと豊かで、もっとキラキラしたものになるはずです。
お店屋さんごっこはなぜ人気?遊びに隠された驚きの知育効果
子どもたちは、どうしてお店屋さんごっこがこんなに好きなのでしょうか。その理由は、大人の世界を真似できる楽しさはもちろん、実は子どもたちの発達段階にぴったりの学びの要素がたくさん含まれているからなんです。ここでは、お店屋さんごっこがもたらす素晴らしい効果について、一つひとつ見ていきましょう。
社会の仕組みを学ぶ第一歩
お店屋さんごっこは、子どもたちが社会の基本的な仕組みに触れる最初の体験となります。「お店の人が商品を並べて、お客さんがお金を払って商品を受け取る」という一連の流れは、まさに社会経済の縮図です。子どもたちは、店員とお客さんというそれぞれの役割を演じることを通して、自然と社会のルールや役割分担を学んでいきます。
「これは〇〇円です」「ありがとうございました」といったやり取りは、単なる言葉の模倣ではありません。人と人が関わり合い、モノやサービスが流通する社会の基本的な構造を、遊びながら体感しているのです。
コミュニケーション能力を育む
お店屋さんごっこは、コミュニケーションの練習に最適な遊びです。店員さん役なら「いらっしゃいませ、何になさいますか?」とお客さんに話しかけたり、商品の説明をしたりする必要があります。お客さん役なら「これをください」「いくらですか?」と自分の要望を伝えなければなりません。
こうしたやり取りを繰り返すうちに、自分の気持ちを言葉で表現する力や、相手の話を聞いて理解する力が自然と養われていきます。初めは恥ずかしがっていた子も、ごっこ遊びという「役」を演じることで、普段よりも積極的におしゃべりできることも多いんですよ。
数の概念と言葉の力を伸ばす
「りんごを3つください」「全部で500円です」といった会話は、数字に親しむ絶好の機会です。商品を数えたり、お金のやり取りをしたりすることで、数の概念や簡単な計算の基礎が身についていきます。
また、「ふわふわのパン」「あまーいケーキ」「ピカピカのトマト」など、商品を説明するために様々な言葉を使おうとします。自分の知っている言葉を総動員して表現しようとすることで、語彙力や表現力が豊かになっていくのです。
想像力と創造力をかき立てる
お店屋さんごっこの世界には、決まったルールはありません。段ボールがお店のカウンターになり、落ち葉がお金になり、粘土が美味しそうなパンになります。子どもたちは、身の回りにあるものを何かに見立てて、自分たちだけの世界を創り上げていきます。
「今日は宇宙のフルーツを売るお店にしよう!」「お客さんはロボットだけだよ」なんて、大人では思いつかないような独創的なアイデアが飛び出すことも。この「見立てる力」こそが、豊かな想像力と創造力の源となるのです。
協調性と問題解決能力を養う
お友達と一緒にお店屋さんごっこをすると、協力する場面がたくさん出てきます。「わたしは店員さんやるから、あなたはレジ係ね」「この商品はどこに並べようか?」など、相談しながら進めることで協調性が育まれます。
もちろん、時には「私も店員さんやりたかった!」「お釣りが足りない!」といったトラブルが起こることも。でも、そうした問題を自分たちで話し合い、解決しようと努力する経験は、子どもたちを大きく成長させてくれます。
さあ、開店準備!年齢別の楽しみ方ガイド
お店屋さんごっこは、子どもの成長に合わせて楽しみ方が変化していく遊びです。ここでは、お子さんの年齢に合わせた遊び方のヒントをご紹介します。無理なく、その年齢ならではの楽しさを引き出してあげましょう。
【1歳~2歳頃】触れて、渡して、にっこり!やりとりの第一歩
この時期の子どもたちは、まだ複雑な「ごっこ」は難しいですが、お店屋さんごっこの基礎となる「やりとり」を楽しむことができます。
- 遊び方のポイント
難しい言葉かけは必要ありません。親が「はい、どうぞ」と言いながらおもちゃの果物を渡し、子どもが受け取る。受け取ったら「ありがとう」とにっこり笑いかける。このシンプルな繰り返しが、コミュニケーションの第一歩になります。
- 物の名前を覚える
「りんご、どうぞ」「バナナ、もぐもぐ」など、物の名前を言いながらやりとりすることで、自然と物の名前を覚えていきます。カラフルで、子どもの小さな手でも掴みやすいアイテムがおすすめです。
- 大人の真似っこを楽しむ
レジのボタンを押す真似をしたり、商品を袋に入れる真似をしたり。大人の行動をじっと見ていて、それを真似しようとします。その姿を「上手だね!」と褒めてあげることで、子どものやる気はさらにアップします。
【3歳~4歳頃】なりきり度アップ!役割分担を楽しむ
言葉も増え、想像力も豊かになるこの時期は、お店屋さんごっこがぐっと本格的になります。自分と他の人の役割を理解し、簡単なストーリーに沿って遊べるようになります。
- 役割をはっきり決める
「ママがお客さんで、〇〇ちゃんがお店屋さんね」というように、最初に役割を決めましょう。エプロンをつけたり、帽子をかぶったりと、見た目から役割になりきるのも効果的です。
- 簡単なセリフでやりとり
「いらっしゃいませ」「これください」「はい、どうぞ」「ありがとう」といった、基本的なセリフのやりとりを楽しみます。子どもがうまく言えなくても、親がさりげなくサポートしてあげましょう。
- 数のやりとりを少しずつ
「いちごを2つくださいな」と数を指定して注文してみましょう。子どもが指で数えながら商品を渡すことで、数への関心が高まります。お金のやり取りも、「10円を1枚どうぞ」といった簡単なものから始めてみましょう。
【5歳~6歳頃】世界観が広がる!本格的なごっこ遊びへ
ルールのある遊びが楽しめるようになり、お友達との協調性も高まるこの時期。お店屋さんごっこは、より複雑でクリエイティブな遊びへと進化します。
- お店の設定を考える
どんなお店にするか、子どもと一緒に考えるところから楽しみましょう。「今日は移動式のクレープ屋さん」「明日はペットショップを開こう!」など、子どものアイデアを尊重して、世界観を広げてあげましょう。
- お金の計算にチャレンジ
本物に近い形のお金を用意して、簡単な足し算や引き算を取り入れてみましょう。「100円の商品を2つだから、200円です」「500円で払うから、お釣りは300円ですね」といったやり取りは、算数の力を楽しく育みます。
- トラブルも学びのチャンス
お友達との間で「品物が足りなくなった」「お客さんが来ない」といった問題が起きたら、どうすれば解決できるか、子どもたち自身に考えさせてみましょう。大人はすぐに答えを出すのではなく、ヒントを与えながら見守る姿勢が大切です。
どんなお店を開く?お店屋さんごっこの世界観いろいろ
お店屋さんごっこといっても、その種類は無限大!定番のお店から、ちょっと変わったお店まで、アイデア次第でどんな世界も作り出せます。ここでは、お店屋さんごっこの世界観を広げるヒントをいくつかご紹介します。
みんな大好き!定番のお店屋さん
まずは、子どもたちにとって身近でイメージしやすい定番のお店から。ごっこ遊びの導入としてもぴったりです。
- 八百屋さん・果物屋さん
カラフルで形も様々な野菜や果物は、ごっこ遊びのアイテムとして最適です。新聞紙で袋を作って「おまけしとくね!」なんてやりとりも楽しいですね。
- パン屋さん・ケーキ屋さん
甘い香りがしてきそうなパンやケーキは、子どもたちの憧れ。トングでパンを取ったり、箱にケーキを詰めたりする作業は、手先の器用さも養います。
- アイスクリーム屋さん
ディッシャーでアイスをすくってコーンに乗せる動作は、子どもたちに大人気!「チョコとバニラのダブルで!」なんて、注文も具体的になります。
- お花屋さん
色とりどりのお花を並べれば、お店がぱっと華やかになります。お花を一本ずつ選んだり、リボンでラッピングしたり、想像が膨らみます。
- レストラン・カフェ
注文を取って、お料理を運んで、お会計をする。お店屋さんの要素に加えて、お世話をする要素も加わり、より複雑なごっこ遊びが楽しめます。
想像力が広がる!ちょっと変わったお店屋さん
定番のお店に慣れてきたら、次は子どもの自由な発想で、ユニークなお店を開いてみましょう。大人が思いもよらないアイデアに驚かされるかもしれません。
- 魔法の道具屋さん
キラキラの石、不思議な模様の杖、空を飛べる(つもりの)マントなど、ファンタジーの世界のお店です。「この薬を飲むと透明人間になれますよ」なんて、想像力豊かな会話が楽しめます。
- 探偵事務所
「失くした猫ちゃんを探します」「怪しい人を見張ります」など、お客さんの困りごとを解決するお店です。虫眼鏡や手帳などの小道具があると、より雰囲気が出ます。
- ロボット工場
様々なパーツを組み合わせて、お客さんの注文通りのロボットを作るお店。空き箱やペットボトルなどの廃材が、素敵なロボットの材料に大変身します。
- アイドルショップ
手作りのマイクやうちわ、サイン色紙などを売るお店。歌ったり踊ったり、パフォーマンスを披露するサービスがあっても面白いかもしれません。
後悔しない!お店屋さんごっこの「お店」を選ぶときの視点
この記事では特定の商品をおすすめしませんが、お店屋さんごっこの「舞台」となるおもちゃを選ぶ際に、どのような視点を持てばよいか、一般的な考え方をご紹介します。お子さんの遊びを豊かにするために、ぜひ参考にしてください。
素材で考える – それぞれの長所と短所
お店屋さんのおもちゃは、主に木、プラスチック、布、紙(段ボール)などの素材で作られています。それぞれの特徴を理解しておきましょう。
| 素材 | 長所 | 短所 |
| 木製 | 温かみのある手触り。適度な重さがあり安定感がある。丈夫で長く使えることが多い。 | 比較的高価な傾向がある。重さがあるため、落とした時に床や家具を傷つける可能性がある。 |
| プラスチック製 | 軽くて扱いやすい。カラフルなデザインが多い。汚れても拭き取りやすくお手入れが簡単。 | 軽い分、安定感に欠ける場合がある。静電気が発生しやすい。経年劣化の可能性がある。 |
| 布製(フェルトなど) | 軽くて柔らかいので安全性が高い。ぶつかったり投げたりしても安心。手洗いできるものも多い。 | 汚れが付きやすい、染み込みやすい場合がある。形が崩れやすいことがある。 |
| 紙・段ボール製 | 非常に軽く、処分が容易。自分で色を塗ったり絵を描いたりしてカスタマイズできる楽しさがある。 | 水や湿気に弱い。耐久性は他の素材に比べて低い。 |
サイズ感で考える – 誰がどこで遊ぶ?
おもちゃのサイズは、遊びやすさや収納場所に直結する重要なポイントです。
- 設置場所のスペース
まず、お店をどこに置くかを考え、そのスペースを採寸しておきましょう。大きすぎてドアが通れなかったり、部屋を圧迫しすぎたりすることがないように注意が必要です。
- 子どもの身長や体格
カウンターの高さがお子さんの胸からお腹あたりに来るのが、一般的に遊びやすい高さと言われています。高すぎると遊びにくく、低すぎると腰をかがめる姿勢になりがちです。兄弟で使う場合は、どちらの身長にもある程度対応できるものか、踏み台などで調整できるかを考えると良いでしょう。
- 収納のしやすさ
遊ばない時はどうやって片付けるかも考えておきたいポイントです。コンパクトに折りたためるタイプや、本体に小物をすべて収納できるタイプなど、ご家庭の収納事情に合わせて検討しましょう。
機能性で考える – どんな仕掛けがあったら楽しい?
音が出たり、光ったり、動いたり。様々な機能が付いたおもちゃは、子どもの興味を引きつけます。ただし、機能が多ければ良いというわけでもありません。
- 音や光のギミック
レジのスキャナーの「ピッ」という音や、お金を入れた時の「チーン」という音は、ごっこ遊びの臨場感を高めてくれます。一方で、音が大きすぎたり、メロディーが鳴り続けたりすると、遊びに集中できない場合や、親がストレスに感じてしまう可能性も考慮しましょう。
- 手動のギミック
蛇口をひねると水が出る(真似)、コンロのつまみを回すとカチカチ音が鳴る、など、電池を使わない手動の仕掛けもたくさんあります。自分で動かす楽しみがあり、想像力を邪魔しにくいという側面もあります。
- シンプルさの価値
あえて機能が少ないシンプルなおもちゃを選ぶ、という考え方もあります。仕掛けが少ない分、子どもが「これは〇〇の音」「これは光っているところ」と、自分で想像して補うようになり、創造力がより豊かに育まれるかもしれません。
安全性で考える – 大切な子どもを守るために
何よりも大切なのが、安全への配慮です。以下の点をチェックする習慣をつけましょう。
- 玩具安全基準(STマークなど)
STマークは、玩具の安全基準(機械的安全性、可燃安全性、化学的安全性)に適合していることを示すマークです。一つの安全の目安になります。
- 塗料や素材
子ども、特に小さいお子さんは、おもちゃを口に入れてしまうことがあります。万が一口に含んでも安全な塗料が使われているか、有害な化学物質が含まれていないかなどを確認できるとより安心です。
- 角の処理やパーツの大きさ
おもちゃの角が丸く処理されているか、尖った部分がないかを確認しましょう。また、小さいお子さんがいるご家庭では、誤飲の危険がないよう、小さなパーツがないか、または簡単に外れないようになっているかを確認することが非常に重要です。
お店屋さんごっこを100倍楽しむ!発展的な遊び方アイデア
せっかくお店屋さんごっこをするなら、もっともっと楽しみたいですよね。ここでは、いつものごっこ遊びをさらに盛り上げるための、発展的な遊び方やアイデアをご紹介します。
ごっこ遊びを深める「なりきり小道具」を手作りしよう
ちょっとした小道具を加えるだけで、お店屋さんごっこの世界はぐっとリアルになります。わざわざ買わなくても、お家にあるもので簡単に作れますよ。
- オリジナルのお金と財布
画用紙や段ボールを丸や四角に切って、子どもと一緒にお金の絵を描いてみましょう。「10にこにこ円」「100きらきら円」など、オリジナルの単位を作るのも楽しいです。お財布は、牛乳パックやフエルトで簡単に作れます。
- 看板とメニュー表
「〇〇ちゃんのおみせ」と書いた看板を掲げるだけで、そこはもう特別なお店。メニュー表には、商品の絵を描いたり、シールを貼ったりして、値段も書き込んでみましょう。字が書けない子でも、絵を描くだけで立派なメニューになります。
- ポイントカードとクーポン券
「全部たまるとプレゼントがもらえるよ!」というポイントカードや、「10円引きクーポン」などを作ると、お客さん役もリピートしたくなります。お店の経営戦略を考える、なんていう高度な遊びにも発展するかもしれません。
- 店員さんの名札とエプロン
「てんちょう」「レジがかり」など、役職を書いた名札をつけると、責任感が芽生えて、より一層役になりきれます。大人のエプロンの腰紐を結んで短くしたり、大きな布に穴を開けてかぶるだけでも、立派なユニフォームになります。
親子の関わり方 – 名脇役になるためのヒント
親がどんな風に関わるかで、子どもの遊びの広がりは大きく変わります。最高の「お客さん」や「同僚」になって、子どもの世界を盛り上げてあげましょう。
- なりきり上手なお客さんになる
ただ「これください」と言うだけでなく、「今日はパーティーだから、ケーキを5つくださいな」「このお魚、どうやって料理するのがおすすめ?」など、具体的なシチュエーションを設定して話しかけてみましょう。子どもの想像力を刺激し、会話を引き出すきっかけになります。
- 困った時の名アシスト
子どもが遊びの途中で困っているようであれば、さりげなくヒントを出してあげましょう。「お客さんが来ないねぇ。大きな声で『いらっしゃいませー!』って言ってみようか?」「商品がごちゃごちゃしてきたから、一緒に整理整頓しようか」など、あくまで子どもの遊びを尊重しながらサポートします。
- たくさん質問してあげる
「このパンはどこがおすすめポイントですか?」「店長さんのいちばん好きな商品はどれ?」など、インタビューをするように質問してみましょう。子どもは、自分の「お店」について一生懸命考えて、言葉で説明しようとします。これは表現力を養う素晴らしいトレーニングになります。
お友達と遊ぶ時の約束事
お友達と遊ぶお店屋さんごっこは、楽しさが倍増する一方で、トラブルも起きやすくなります。事前に簡単なルールを決めておくと、みんなが気持ちよく遊べます。
- 役割は順番に交代しようね
「店員さんやりたい!」と希望が重なるのはよくあること。タイマーを使って「10分経ったら交代ね」と決めたり、「お客さんを3人やったら交代ね」など、子どもにも分かりやすいルールを作りましょう。
- 貸してほしい時は「かして」って言おうね
おもちゃの取り合いは、ごっこ遊びで最も多いトラブルのひとつ。「使いたい時は、無理やり取るんじゃなくて『かして』って言葉で伝えようね」と、繰り返し教えてあげることが大切です。
- お片付けもみんなで協力しようね
「遊ぶ時間」と「お片付けの時間」をセットで考えられるように、「時計の長い針が6になったらお片付けタイムだよ」など、終わりの時間を予告しておくとスムーズです。「商品をお家に帰してあげよう」など、ごっこ遊びの延長として片付けを促すのも良い方法です。
既製品だけじゃない!世界に一つの手作りお店屋さん
おもちゃを買わなくても、身の回りのものを工夫すれば、立派なお店屋さんが作れます。手作りのお店は、愛着もひとしお。創造力を働かせて、親子で世界に一つだけのお店を作り上げてみませんか?
段ボールは最強のDIY素材
大きめの段ボールがあれば、お店のカウンターや棚が作れます。カッターを使う作業は必ず大人が行い、安全に注意してください。
- 基本のカウンター作り
大きめの段ボール箱を横に倒すだけで、簡単なカウンターになります。正面に窓のように穴を開けたり、天板にもう一つ段ボールを重ねて強度を上げたりと、工夫次第で本格的になります。
- 商品を並べる陳列棚
ティッシュの空き箱や、同じ大きさの小さな箱をたくさん集めて横に並べて接着すれば、商品を種類ごとに分けられる陳列棚が作れます。
- 段ボールレジスター
小さな段ボール箱に、電卓を貼り付けたり、ボタンの絵を描いたりすれば、オリジナルのレジスターが完成。お金を入れる引き出し部分は、お菓子の空き箱などを利用して作りましょう。
フェルトや布で作る温かみのある商品
針と糸を使わなくても、ボンドや両面テープを使えば、フェルトで可愛い食べ物や小物を作ることができます。
- サンドイッチやパン
食パンの形に切ったフェルトの間に、レタス役の緑、ハム役のピンク、チーズ役の黄色のフェルトを挟むだけで、美味しそうなサンドイッチになります。綿を詰めれば、ふっくらとしたパンも作れます。
- お寿司
白いフェルトを丸めてシャリを作り、その上に赤いフェルト(マグロ)や黄色いフェルト(たまご)を乗せるだけ。黒いフェルトで帯を作れば、軍艦巻きも表現できます。
廃材が宝物に!エコな手作りアイデア
普段なら捨ててしまうような廃材も、ごっこ遊びでは大活躍する「宝物」に変わります。
- ペットボトルのキャップ
キャップを2つ合わせてテープで留めれば、マカロンやハンバーガーのバンズになります。中にビーズなどを入れれば、音が鳴る楽しい楽器のような商品にもなります。
- トイレットペーパーの芯
芯に色紙を巻いて、上部に飾り付けをすれば、ジュースや調味料のボトルに変身。横に切ってデコレーションすれば、ブレスレットなどのアクセサリーにもなります。
- プリンやゼリーの空きカップ
そのままの形で、ゼリーやプリンの商品として使えます。中に毛糸や綿を詰めれば、カラフルなデザートに。逆さにすれば、おしゃれな帽子のようにも見えますね。
これでスッキリ!お店屋さんごっこQ&A
お店屋さんごっこに関して、保護者の方からよく寄せられる質問にお答えします。
Q1. お店屋さんごっこは、いつから始められますか?
A1. 簡単な「どうぞ」「ありがとう」のやりとりであれば、1歳半頃から楽しむことができます。大人の真似を始める時期が、始めどきの一つのサインです。本格的な役割分担を楽しむのは、言葉が増えてくる3歳頃からが一般的ですが、年齢にこだわりすぎず、お子さんの興味や発達に合わせて、少しずつ遊びに取り入れてみてください。
Q2. 男の子ですが、お店屋さんごっこは好きになるでしょうか?
A2. もちろんです!お店屋さんごっこは、性別に関係なく楽しめる遊びです。ケーキ屋さんやパン屋さんだけでなく、工事現場の道具屋さん、恐竜ショップ、電車の整備工場など、お子さんの興味があるものをテーマにすれば、男の子も夢中になることでしょう。大人の世界を真似したい、という気持ちは男の子も女の子も同じです。
Q3. すぐに飽きてしまわないか心配です…
A3. 子どもの集中力は、大人ほど長くは続きません。飽きてしまったように見えても、少し時間を置くとまた遊び始めることもよくあります。飽きさせないための工夫としては、新しい小道具を追加したり、親が新しいお客さん(例:宇宙人のお客さん)になりきって登場したり、遊びに変化をつけてあげるのがおすすめです。また、「今日はパン屋さん、明日はお寿司屋さん」というように、お店の種類を変えるだけでも、新鮮な気持ちで遊ぶことができます。
Q4. どうすれば、お片付けの習慣が身につきますか?
A4. お片付けを「遊びの終わり」ではなく「遊びの一部」にしてしまうのがコツです。「閉店ガラガラでーす!商品を棚に戻しましょう」「レジのお金を数えて金庫にしまいましょう」など、お店屋さんの仕事の一環として声をかけると、子どもも楽しんで片付けてくれることがあります。また、「商品のおうち」として、小物ごとに写真や絵を貼った箱を用意してあげるのも、子どもが自分で判断して片付けやすくなる良い方法です。
まとめ:お店屋さんごっこは、未来を生きる力の源
いかがでしたでしょうか。特定の商品を紹介しなくても、お店屋さんごっこの魅力や楽しさをこれだけ語ることができるのです。
お店屋さんごっこは、単なるおもちゃ遊びではありません。社会性を学び、コミュニケーション能力を育み、数や言葉に親しみ、そして何より、自由な発想で世界を創造する楽しさを知るための、素晴らしい学びの場です。
子どもたちがお店屋さんごっこで演じる店員さんやお客さんの姿には、これから彼らが社会で生きていくために必要な、たくさんの力の芽が隠されています。その小さな芽を、大人が温かく見守り、時には一緒に楽しむことで、子どもたちは自信を持って、すくすくと成長していくことでしょう。
この記事が、皆さんのご家庭のおうち時間を、より豊かで楽しいものにするための一助となれば、これほど嬉しいことはありません。さあ、今日はどんなお店を開きますか?子どもたちの「いらっしゃいませ!」の声が、未来を拓くファンファーレのように聞こえてきませんか。

