懐かしい遊びの代表格、「竹馬」。子どもの頃に夢中になった方も、これから子どもに教えたいと思っている親御さんも多いのではないでしょうか。カタカタと音を立てて、いつもより高い目線で歩くあの感覚は、なんとも言えない楽しさと達成感がありますよね。
でも、竹馬ってただの遊び道具だと思っていませんか?実は、竹馬には知られざる奥深い歴史があり、子どもの成長に素晴らしい影響を与えてくれる側面もあるんです。さらに、乗りこなすためのコツさえ掴めば、誰でもスイスイ歩けるようになります。
この記事では、特定の商品紹介やランキングは一切行わず、純粋に「竹馬」という文化そのものを深掘りしていきます。竹馬の歴史や種類といった豆知識から、初心者でも必ず乗れるようになる超具体的な練習方法、安全な楽しみ方、さらには自分で竹馬を作ってしまうDIYガイドまで、「竹馬のことならこの記事を読めばすべてわかる!」と言ってもらえるような、情報の詰まったお役立ちコンテンツを目指しました。この記事を読み終える頃には、あなたも竹得マスターになっているはずです!
竹馬ってなんだろう?基本の「き」
まずは基本からおさらいしましょう。「竹馬」と聞いて多くの人が思い浮かべるのは、2本の長い竹の棒に足を乗せる台がついた、あの形ですよね。自分の足が長くなったような不思議な感覚で、バランスを取りながら歩く遊びです。古くから子どもたちの間で親しまれてきた、日本の伝統的な遊具の一つと言えるでしょう。
しかし、その起源や種類は意外と知られていません。ここでは、竹馬の定義から、その興味深い歴史、そして現代における様々な種類について、じっくりと解説していきます。この章を読むだけでも、友だちにちょっと自慢できる竹馬知識が身につきますよ。
竹馬の歴史を辿る旅
竹馬の歴史は古く、その起源には諸説あります。一体いつ、どこで生まれたのでしょうか?タイムマシンに乗って、竹馬のルーツを探る旅に出かけましょう。
日本の竹馬の起源
日本で「竹馬」という言葉が文献に登場するのは、平安時代にまで遡ります。しかし、この時代の「竹馬(ちくば、たけうま)」は、私たちが知っているような、またがって歩くものではありませんでした。竹の棒の先端に馬の頭の彫り物などをつけ、それにまたがって走り回る遊びを指していたようです。これは西洋でいう「ホビーホース」に近いものでした。今でも「竹馬の友」という言葉がありますが、これはこの「ホビーホース」のような竹馬で一緒に遊んだ幼馴染を指す言葉が由来となっています。
では、現代の「乗る竹馬」はいつから始まったのでしょうか。これにはいくつかの説がありますが、江戸時代の中期から後期にかけて、中国から伝わった、あるいは日本で独自に発生したのではないかと言われています。当時の浮世絵などにも、子どもたちが足の長い竹馬に乗って遊ぶ姿が描かれており、庶民の遊びとして定着していたことがうかがえます。当初は、本当に竹で作られていましたが、時代とともに様々な素材のものが登場するようになりました。
世界の「竹馬」たち
実は、竹馬のような道具は日本だけのものではありません。世界各地で、様々な目的で同様の道具が使われてきました。英語では「Stilts(スティルツ)」と呼ばれます。
例えば、フランス南西部のランド地方では、19世紀頃まで羊飼いたちが湿地帯を移動したり、遠くまで見渡して羊の群れを管理したりするために、高さのある木製の竹馬を日常的に使っていました。これは遊びではなく、生活のための実用的な道具だったのです。彼らは竹馬に乗ったまま編み物をしたり、食事をしたりと、驚くべき技術を持っていたと言われています。
また、アフリカの一部の地域では、儀式や祭りの際に、精霊や神々を表現するために、非常に背の高い竹馬を履いたダンサーが登場します。これは宗教的な意味合いを持つ、神聖な道具としての役割を担っています。
このように、世界に目を向けると、「高い場所を歩くための道具」は、遊び、仕事、儀式など、その土地の文化や風土と密接に結びつきながら、独自の発展を遂げてきたことがわかります。日本の竹馬も、そうした大きな文化の流れの一つと考えると、なんだか壮大な感じがしますね。
竹馬の種類を知ろう
一口に「竹馬」と言っても、実は様々な種類があります。ここでは、特定の商品を挙げるのではなく、素材や構造といった一般的な分類で、どのような種類の竹馬があるのかを見ていきましょう。それぞれの特徴を知ることで、自分や子どもに合った竹馬のイメージが湧きやすくなりますよ。
素材による違い
- 竹製
昔ながらの、風情あふれるタイプです。自然の素材ならではの温かみや、しなりが感じられます。使い込むほどに味が出てくるのも魅力の一つ。ただし、天然素材のため、ささくれやひび割れが起こる可能性があり、定期的な点検が必要です。また、雨や湿気にはあまり強くありません。 - 金属製(スチール・アルミ)
現代の主流ともいえるタイプです。スチール製は頑丈で耐久性が高いものが多く、アルミ製は軽量で扱いやすい傾向にあります。多くの場合、足場の高さを段階的に調整できる機能がついているため、子どもの成長に合わせて長く使えるのが大きな特徴です。 - プラスチック製
比較的安価で、軽量なものが多く見られます。幼児向けの、丈が低く、補助足がついたタイプなどによく使われる素材です。カラフルなデザインのものが多いのも特徴で、小さなお子さんでも親しみやすいかもしれません。
構造による違い
- 一本柱タイプ
最もオーソドックスな、一本のポールに足場がついているタイプです。バランスを取るのが基本となるため、竹馬の醍醐味を存分に味わえます。 - 補助足付きタイプ
ポールの下端が二股に分かれていたり、地面との接地面が広くなっていたりするタイプです。安定性が高いため、初めて竹馬に挑戦する小さなお子さんや、バランス感覚に自信がない方でも、比較的楽に立つことができます。「まずは立つことから」という導入には適していると言えるでしょう。
| 素材 | 主な特徴 | 注意したい点 |
| 竹 | 自然素材の風合い、温かみ、しなりがある | ささくれ、ひび割れ、湿気に注意が必要 |
| 金属(スチール・アルミ) | 耐久性が高い、高さ調整機能付きのものが多い | 竹製に比べると重い場合がある |
| プラスチック | 軽量、安価、カラフルなデザインが多い | 耐久性は金属製に劣る場合がある |
失敗しない竹馬の選び方(一般的なポイント)
さあ、竹馬の基本がわかったところで、次は「どんな竹馬を選べばいいの?」という疑問にお答えします。ここでは、特定の商品をおすすめするのではなく、安全に楽しく遊ぶために、どのような点に注目して選ぶべきかという、普遍的な選び方のポイントを解説します。これらのポイントを押さえておけば、きっと後悔のない竹馬選びができますよ。
使う人の体に合わせるのが大原則
竹馬選びで最も重要なのは、使う人の体格、特に身長に合っているかどうかです。体に合わない竹馬は、乗りにくいだけでなく、転倒などの危険にも繋がります。以下のポイントを参考にしてください。
全体の長さ(高さ)
竹馬の全体の長さは、使う人の身長や乗りたい高さによって選びます。一般的には、竹馬に立った時に、グリップ(持ち手)が脇の下から胸のあたりに来るくらいの長さが扱いやすいとされています。長すぎると持て余してしまい、逆に短すぎると前かがみになりすぎてバランスが取りにくくなります。初めての場合は、少し短めから試してみるのも良いでしょう。
足場の高さ
足場の高さは、難易度に直結する最も重要な要素です。初心者は、絶対に低い位置から始めましょう。まずは地面から15cm~30cm程度の、万が一落ちても怖くない高さで練習するのが鉄則です。多くの金属製竹馬は、この足場の高さを段階的に変更できるので便利です。子どもの成長や上達度に合わせて、少しずつ高くしていくことができます。
安全性をしっかりチェックしよう
楽しく遊ぶためには、安全の確保が何よりも大切です。選ぶ際には、以下の点をチェックする習慣をつけましょう。
補助具の有無
前述の通り、小さなお子さんや運動が苦手な方には、安定性を高める「補助足」が付いているタイプも選択肢の一つになります。まずは補助足付きで慣れて、自信がついたら補助足を外して(あるいは補助足のないタイプで)挑戦するというステップを踏むのも良い方法です。
各パーツの作り
- グリップ(持ち手)
しっかりと握れる太さか、滑りにくい素材でできているかを確認しましょう。手に汗をかいても滑りにくいものが望ましいです。 - 足乗せ台(ステップ)
足を乗せた時に安定する十分な広さがあるか、滑り止めの凹凸などがついているかを見ましょう。また、体重をかけてもぐらつかない、十分な強度があることが大前提です。 - 地面との接地面
滑りにくいゴムキャップなどがついているかを確認します。この部分がすり減っていると、滑りやすくなり危険です。
安全基準マークも参考に
おもちゃや遊具の安全性を保証するマークとして、「SGマーク(Safety Goodsマーク)」というものがあります。これは、一般財団法人製品安全協会が定めた安全基準に適合している製品に付けられるマークです。万が一、SGマーク付きの製品の欠陥によって人身事故が起きた場合には、賠償措置が実施されます。絶対にこのマークがなければダメというわけではありませんが、選ぶ上での一つの安心材料にはなるでしょう。
誰でも乗れる!竹馬マスターへの道
いよいよ、この記事の核心部分、竹馬の乗り方講座です!「何度やっても乗れない…」「子どもにどうやって教えたらいいかわからない…」そんな悩みは、この章で解決しましょう。ここでは、運動が苦手な人でも、小さなお子さんでも、段階を踏んで練習すれば必ず乗れるようになる、超具体的なステップを徹底解説します。焦らず、一つ一つのステップを楽しみながらクリアしていきましょう!
まずは準備から!安全第一で始めよう
練習を始める前に、万全の準備を整えることが成功への近道です。急いで乗りたい気持ちをぐっとこらえて、まずは以下の3つのポイントを確認してください。
1.服装と装備
- 服装
長ズボンを着用しましょう。転んだ時のすり傷を防ぎます。スカートや裾の広すぎるズボンは、竹馬に引っかかる可能性があるので避けましょう。 - 靴
運動靴が基本です。サンダルや革靴は滑りやすく危険です。靴紐はほどけないように、しっかりと結んでください。 - プロテクター類
特に初心者のうちは、ヘルメット、肘当て、膝当てを着用することを強く推奨します。頭を打つのが最も危険です。「自分は大丈夫」と思わず、万が一に備えましょう。プロテクターがあれば、転ぶことへの恐怖心が和らぎ、思い切った練習ができます。
2.場所選び
練習場所は非常に重要です。以下の条件を満たす場所を選びましょう。
- 広くて平らな場所
公園の広場や校庭などが理想です。人や自転車の通りが多い場所は避けましょう。 - 障害物がない場所
周りに木や遊具、ベンチなどがないか確認してください。 - 地面が硬すぎず、柔らかすぎない場所
コンクリートは転んだ時に痛いですが、砂地のように足が沈む場所も乗りにくいです。できれば、土や芝生の上がおすすめです。 - 壁や手すりがある場所
最初の練習では、体を支えるために壁や手すり、鉄棒などがあると非常に便利です。
3.竹馬の点検
練習を始める前には、必ず竹馬の状態をチェックしましょう。
- ネジやボルトに緩みはないか?
- 竹製の場合、ひび割れやささくれはないか?
- 足乗せ台はしっかりと固定されているか?
- 地面に接する部分のキャップはすり減っていないか?
【ステップ1】竹馬と仲良くなる(地上編)
いきなり乗ろうとせず、まずは竹馬という道具に慣れることから始めます。焦りは禁物です。
- 竹馬を持って歩いてみる
まずは乗らずに、両手に竹馬を持って普通に歩いてみましょう。竹馬の重さや長さを体感します。カタン、カタンと音を立てながら、リズムよくポールを前に出す練習です。 - 片足だけ乗せてみる
壁や手すりに片手でつかまり、体を支えます。そして、利き足と反対の足(例えば右利きなら左足)を、竹馬の足乗せ台に乗せてみます。全体重はかけず、軽く乗せるだけです。この状態で、少し体重をかけたり抜いたりして、足場の感触を確かめましょう。反対の足も同様に行います。 - 片足ケンケン
壁や手すりで体を支えながら、片足を竹馬に乗せます。そして、地面についている方の足で、軽くケンケンをしてみましょう。竹馬に乗せた足で少しバランスを取る感覚を養います。これも両足で行います。
【ステップ2】いよいよ乗ってみる(乗り降りの練習)
地上でのウォーミングアップが終わったら、いよいよ両足を乗せてみます。ここでの目標は「歩く」ことではなく、「安全に乗り降りできるようになる」ことです。
乗り方
いくつか方法がありますが、初心者におすすめなのは壁や踏み台を使う方法です。
壁や手すりを使う方法:
- 壁に対して横向きに立ち、壁側の手で壁を、反対の手で両方の竹馬のグリップをまとめて持ちます。
- 壁から遠い方の竹馬をセットし、そちらの足を乗せます。
- 次に、壁側の竹馬をセットし、壁に手をついて体を支えながら、そっと足を乗せます。
- これで両足が乗った状態になります。最初は壁に体を預けたままでOKです。立つ感覚を掴みましょう。
踏み台を使う方法:
- 公園のベンチや、頑丈な台(高さ15~20cm程度)を用意します。
- 台の前に竹馬を2本並べて立てかけ、自分が台の上に立ちます。
- 片方ずつグリップをしっかり握り、上から足を乗せます。目線が高くなるので少し怖いかもしれませんが、安定して乗ることができます。
降り方
安全な降り方をマスターすることは、乗る練習と同じくらい重要です。パニックにならず、落ち着いて降りられるように練習しましょう。
- 基本は「後ろに」降りる
一番安全なのは、竹馬を少し前に出した状態で、真後ろにそっと着地する方法です。前に飛び降りると、竹馬に足が引っかかって転倒する危険があります。「降りるときは後ろ」と覚えておきましょう。 - 壁や手すりを使う
乗る時と同様に、壁や手すりに手をつきながら、片足ずつゆっくりと地面に降ろします。
【ステップ3】運命の一歩を踏み出す(歩行練習)
さあ、ついに歩く練習です!ここが一番の山場であり、一番楽しいところでもあります。いくつかのコツがあるので、意識しながら挑戦してみてください。
補助者についてもらおう
最初は、誰かに補助についてもらうと恐怖心が和らぎ、上達が早まります。補助者は、練習者の体の正面、または斜め前に立ち、いつでも肩や腕を支えられるように準備します。後ろから腰を掴むのは、練習者が前のめりになった時に支えにくいので、あまりおすすめできません。
歩き方のコツ
- 姿勢と視線が9割!
これが最も重要なコツです。足元を見ていると、体が「く」の字に曲がり、絶対にバランスが取れません。背筋をピンと伸ばし、視線は5メートル以上先の遠くを見ましょう。自転車に乗るときと同じですね。 - 少し前傾姿勢を意識する
怖いからといって腰が引けてしまうと、後ろにひっくり返ってしまいます。ほんの少しだけ、胸を前に出すような気持ちで、重心を前にかけるのがポイントです。 - リズムよく、大胆に
「イチ、ニ、イチ、ニ」と心の中でリズムを取りながら、足を前に出すのと同時に、腕でポールを少し前に押し出すようにします。止まっていると逆に不安定になります。勇気を出して、一歩を踏み出しましょう。最初は一歩だけでも大成功です! - 歩幅は小さく
最初から大股で歩こうとせず、小さな歩幅でトコトコと歩くイメージで練習します。
最初は「一歩、着地」「二歩、着地」と、歩数を増やすことを目標にしましょう。3歩、5歩、10歩…と、昨日より一歩でも多く歩けたら、自分をたくさん褒めてあげてください!この「できた!」という小さな成功体験の積み重ねが、上達への一番のモチベーションになります。
【ステップ4】君はもう竹馬マスターだ!(応用編)
まっすぐ歩けるようになったら、あなたはもう立派な竹馬マスターです。ここからは、さらに竹馬を楽しむための応用技術に挑戦してみましょう。
- 方向転換
行きたい方向に少し体をひねり、視線を向けるのがコツです。内側になる方の竹馬を軸にして、外側の竹馬を少し大きめに回すようにすると、スムーズに曲がれます。 - その場で足踏み
前に進まず、その場で足踏みする練習です。これができるようになると、バランス感覚が格段に向上します。信号待ち(もちろん公道では乗りませんが)のイメージです。 - 乗り降りをスムーズに
壁や踏み台を使わずに、地面から直接乗り降りする練習です。片方の竹馬をセットして足を乗せ、その勢いを使って反対側の足も素早く乗せます。リズミカルに行うのがコツです。
竹馬がもたらす嬉しいことリスト
竹馬は、ただ楽しいだけの遊びではありません。実は、子どもの心と体の成長にとって、たくさんの良い影響が期待できるのです。ここでは、薬機法や健康増進法を遵守し、効果効能を断定するのではなく、あくまで「そういった側面が期待できる」という形で、竹馬がもたらす様々な可能性についてご紹介します。
体へのアプローチ
竹馬に乗るという行為は、普段使わないような体の様々な部分を使います。遊びながら、自然と体を動かすきっかけになるかもしれません。
- バランス感覚を養うきっかけに
竹馬は不安定な足場で体を支えるため、全身でバランスを取ろうとします。この過程は、体の平衡感覚を司る機能を刺激する一助となるかもしれません。 - 体幹を意識するトレーニングとして
上手く歩くためには、背筋を伸ばし、お腹に力を入れる必要があります。これは、いわゆる「体幹」を意識することに繋がります。遊びの中で自然と良い姿勢を保つ練習になる側面もあります。 - 全身運動としての可能性
竹馬は、足だけでなく、腕でポールを操作し、体全体でバランスを取るため、見た目以上に多くの筋肉を使います。外で体を動かす良い機会となり、運動習慣の一環として取り入れられるかもしれません。
心へのアプローチ
「できた!」という達成感は、子どもの心を大きく成長させます。竹馬には、自己肯定感を育む要素がたくさん詰まっています。
- 集中力と向き合う
竹馬に乗っている間は、「バランスを取る」という一つの目的に意識を集中させることになります。他のことを考えていると、すぐにバランスを崩してしまいます。目標達成のために集中する、という経験を積むことができます。 - 挑戦する心と達成感
最初は誰もが乗れません。転んで、失敗して、それでも諦めずに挑戦し続けることで、ようやく乗れるようになります。この「できないことに挑戦し、努力して乗り越える」というプロセスは、子どもにとって非常に価値のある経験です。そして、初めて自分の力で歩けた時の達成感や喜びは、大きな自信となり、「やればできる!」という自己肯定感を育むことに繋がるでしょう。 - 目標設定能力
「今日は3歩歩く」「明日は10歩歩く」「今週中にはあそこまで行く」というように、自分で具体的な目標を立てて、それをクリアしていくという経験ができます。これは、学習や他のスポーツにも通じる大切な能力です。
コミュニケーションのきっかけに
竹馬は一人で楽しむこともできますが、誰かと一緒にやることで、楽しさも学びも何倍にも膨らみます。
- 親子の絆を深める
親が子どもに乗り方を教えたり、補助をしたり、一緒に練習したりする時間は、かけがえのない親子のコミュニケーションの時間となります。「すごい!」「上手になったね!」という親からの励ましは、子どものやる気を引き出します。 - 友達との関わり
友達同士で教え合ったり、どっちが長く乗れるか競争したりすることで、自然なコミュニケーションが生まれます。協力すること、時には競い合うことを通じて、社会性を身につけていくきっかけにもなります。
もっと楽しむ!竹馬アドバンスドゲーム
まっすぐ歩けるようになったら、遊びの幅は無限大に広がります。友達や家族とやれば盛り上がること間違いなしの、竹馬を使った応用ゲームをご紹介します。ただし、どのゲームをやる時も、必ず周りの安全を確認し、無理のない範囲で楽しむようにしてくださいね!
竹馬鬼ごっこ
定番の鬼ごっこも、竹馬に乗ってやるとスリル満点!鬼も追いかける方も竹馬に乗ります。ただし、スピードを出しすぎると危険なので、最初は「歩き鬼」など、速く進みすぎないルールを設けるのがおすすめです。狭い場所では行わず、広い公園などで楽しみましょう。
竹馬だるまさんがころんだ
これも定番の遊びですね。鬼が「だーるーまーさーがーこーろーんーだ」と言っている間に進み、振り返った瞬間にピタッと止まります。竹馬で静止するのは高いバランス能力が求められるため、非常に盛り上がります。動いてしまったら、スタートラインに戻るルールです。
竹馬障害物競走
地面に線を引いてその上を歩いたり、コーンを置いてジグザグに進んだりする簡単な障害物コースを作ってみましょう。タイムを計って競争するのも楽しいです。障害物は、転んでも怪我をしないような、柔らかいものや低いものに限定しましょう。
竹馬片足バランス大会
「せーの」で片方の竹馬を地面から離し、どちらが長く片足で立っていられるかを競うゲームです。究極のバランス感覚が試されます。落ちてもすぐ立てるように、足場の低い竹馬でやるのが安全です。
長く安全に使うためのメンテナンスと保管方法
お気に入りの竹馬を、できるだけ長く、そして安全に使い続けるためには、日頃のメンテナンスと適切な保管が欠かせません。少しの手間をかけるだけで、竹馬の寿命はぐっと延び、思わぬ事故を防ぐことができます。
練習後の簡単チェック
使い終わった後は、毎回さっと全体をチェックする習慣をつけましょう。
- 汚れを拭き取る
泥や砂がついたままにしておくと、サビや腐食の原因になります。乾いた布で全体をきれいに拭き取りましょう。特に金属部分は念入りに。 - 緩みの確認
足乗せ台を固定しているネジやボルトが緩んでいないか、手で軽く動かして確認します。もし緩んでいたら、すぐに工具で締め直してください。 - 損傷の確認
竹製の場合は、ひび割れやささくれができていないか、よく見て触って確認します。大きなひび割れがある場合は、危険なので使用を中止しましょう。ささくれは、怪我の原因になるので、紙やすりなどで削って滑らかにしておくと安全です。金属製の場合は、ポールに凹みや曲がりがないかを確認します。
適切な保管場所
竹馬は、基本的に屋外の遊具ですが、保管場所には少し気を使ってあげましょう。
- 雨風や直射日光を避ける
屋外に放置するのはNGです。雨に濡れると、金属部分は錆びてしまい、竹製の場合はカビや腐食が進んでしまいます。また、直射日光に長時間当たると、プラスチック部分が劣化したり、竹が乾燥しすぎて割れやすくなったりします。 - おすすめの保管場所
玄関の中や物置、ガレージなど、屋内で保管するのが理想です。立てかけておくと倒れて危ないので、横にして床に置くか、壁にしっかりと固定できるフックなどにかけるようにしましょう。
【挑戦してみよう】自分だけの竹馬を手作りする(DIYガイド)
既製品を使うのも良いですが、「自分だけのオリジナル竹馬を作ってみたい!」と思ったことはありませんか?ここでは、日本の伝統的な素材である「竹」を使った、本格的な竹馬の作り方をご紹介します。ただし、ノコギリやナタなどの刃物を使うため、必ず大人の人と一緒に、安全に十分注意して作業してください。世界に一つだけの竹馬が完成した時の感動は、きっと忘れられない思い出になりますよ。
準備するもの
材料
- 本体用の竹:2本。直径4~5cm程度で、なるべく節の間隔が揃っている、まっすぐな孟宗竹(もうそうちく)などが適しています。長さは、使う人の身長に合わせて、脇の下くらいの高さになるように決めます。
- 足乗せ台用の竹:2本。本体よりも少し太い、直径10cm程度の丈夫な竹を用意します。長さは20~30cm程度。
- 縄:シュロ縄やわら縄など、丈夫で滑りにくい自然素材の縄が最適です。十分な長さを用意しましょう。
道具
- ノコギリ:竹を切るためのもの。竹挽き用の目の細かいものが使いやすいです。
- ナタやノミ:足場を取り付けるための切り込みを入れるのに使います。
- キリ:縄を通すための穴を開けるのに使います。
- メジャー:長さを測ります。
- 紙やすり(サンドペーパー):切り口やささくれを滑らかにするために使います。
- 軍手:怪我防止のために必ず着用します。
製作手順
さあ、道具と材料が揃ったら、いよいよ製作開始です!
ステップ1:竹の裁断と下処理
- 本体の裁断
メジャーで測って決めた長さに、本体用の竹を2本、ノコギリで切り出します。この時、切り口が地面側になる方は「節」のすぐ下で、持ち手側になる方は「節」のすぐ上で切ると、強度が増し、割れにくくなります。2本の長さを正確に揃えるのがポイントです。 - 足乗せ台の裁断
足乗せ台用の太い竹を、使いやすい長さ(20~30cm程度)に2つ切り出します。これをさらに縦半分に割り、かまぼこ型の足乗せ台を2つ作ります。 - バリ取り・ささくれ処理
すべての切り口や、竹の表面にあるささくれを、紙やすりで丁寧に削って滑らかにします。この作業を怠ると、思わぬ怪我に繋がるので、念入りに行いましょう。
ステップ2:足乗せ台の取り付け
- 取り付け位置の決定
本体の竹に、足乗せ台を取り付ける高さを決めます。初心者の場合は、地面から15~30cmくらいの低い位置にしましょう。この時、必ず「節」のすぐ上に足乗せ台が来るように位置決めします。節が足乗せ台を支えるストッパーの役割を果たし、強度を格段に高めてくれます。2本の竹の、足場の高さを完全に同じにすることが超重要です。 - 縄を通す穴を開ける
決めた取り付け位置の上下2か所に、キリで縄を通すための穴を開けます。穴は、竹を貫通するように開けてください。 - 縄で固く結ぶ
いよいよ最難関の、縄で足乗せ台を固定する作業です。ここでは、古くから使われている「男結び」という、非常に解けにくい結び方がおすすめです。
まず、穴に通した縄を足乗せ台に何周かきつく巻きつけます。その後、男結びで締め上げます。結び方は複雑なので、図解などを検索して参考にしながら、大人の力でこれでもかというくらい固く、固く結んでください。体重を預ける部分なので、絶対に緩がないように、何度も確認しながら作業を進めましょう。
ステップ3:最終チェック
組みあがったら、完成です!…の前に、最終安全チェックをしましょう。
- 足乗せ台に全体重をかけてみて、ぐらついたり、ずり落ちたりしないか確認する。
- 全体をもう一度よく見て、危ないささくれなどが残っていないか確認する。
- 2本の竹馬の長さや、足場の高さが揃っているか確認する。
すべてのチェックが完了したら、今度こそ、あなただけのオリジナル竹馬の完成です!自分で作った竹馬で初めて歩けた時の喜びは、きっと格別なものになるでしょう。
まとめ
今回は、「竹馬」というテーマを、あらゆる角度から徹底的に深掘りしてみました。いかがでしたでしょうか。
懐かしい遊び道具というだけでなく、その背景には世界に広がる豊かな歴史があり、乗りこなすプロセスは心と体の成長に繋がり、さらには親子のコミュニケーションを深める素晴らしいツールにもなり得る、ということがお分かりいただけたかと思います。
この記事で紹介した乗り方のコツや練習ステップは、一つ一つが上達への確実な道のりです。一番大切なのは、焦らず、他人と比べず、昨日より少しでも前に進めた自分を認めてあげること。転んだって大丈夫。その一回の失敗が、次の成功へのヒントになります。
竹馬は、電源もいらず、ルールもシンプルで、それでいて奥が深い、最高の「アナログな遊び」です。この記事が、あなたが竹馬の世界に足を踏み入れる、あるいはもう一度その楽しさを再発見するきっかけになれば、これほど嬉しいことはありません。
さあ、ヘルメットをかぶって、広い公園に出かけてみませんか?いつもより少し高い場所から見る世界は、きっと新しい発見と喜びに満ちていますよ!

