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将棋の魅力完全ガイド!初心者から上級者まで

はじめに:将棋の世界へようこそ!

「将棋」。この言葉を聞いて、あなたはどんなイメージを思い浮かべますか?

畳の上で和服を着た二人が静かに盤を挟んでいる姿でしょうか。それとも、テレビやネットで見る、息詰まるようなプロの対局でしょうか。あるいは、おじいちゃんの家にある、木の駒と盤かもしれませんね。

将棋は、日本の伝統的なボードゲームであり、「頭脳のスポーツ」とも呼ばれる奥深いゲームです。ルールは一見複雑そうに見えるかもしれませんが、一度覚えてしまえば、これほど面白いゲームはなかなかありません。子供から大人まで、老若男女問わず、誰でも楽しむことができるのが将棋の最大の魅力です。

このゲームの面白さは、ただ勝った負けただけではありません。一手一手に深い読みがあり、相手の考えを予測し、自分の戦略を組み立てていく。その過程で、論理的思考力、集中力、決断力、そして先を見通す力など、たくさんの力が自然と身についていきます。また、対局の前後には「お願いします」「負けました」という挨拶があり、礼儀作法を重んじる日本の素晴らしい文化にも触れることができます。

この記事では、そんな将棋の魅力を余すところなくお伝えします。「これから将棋を始めてみたい!」という初心者の方から、「もっと強くなりたい!」という経験者の方まで、誰もが楽しめるお役立ち情報を詰め込みました。特定の商品を紹介するようなことは一切ありません。純粋に、将棋という素晴らしいゲームの世界を案内するガイドブックです。

この記事を読み終える頃には、きっとあなたも将棋盤を前に、次の一手を考えてみたくなるはず。さあ、一緒に将棋の奥深い世界の扉を開けてみましょう!

第一部:将棋の基本をマスターしよう

何事も、まずは基本から。この章では、将棋を指すために絶対に欠かせない基本的なルールを、一つひとつ丁寧に解説していきます。ここさえ押さえれば、あなたも今日から「将棋が指せる人」です!

将棋の目的:王様を捕まえろ!

将棋の最終目的は、とてもシンプルです。それは、相手の「王将(または玉将)」を捕まえること。自分の駒を巧みに動かして、相手の王様がどこにも逃げられない状態に追い詰めたら、あなたの勝ちです。

この、王様が完全に追い詰められた状態を「詰み(つみ)」と言います。「詰み」が将棋のゴールです。「参りました」「負けました」と相手が言うか、相手が「詰み」の状態になったら対局は終了します。

よく似た言葉に「王手(おうて)」があります。これは、「次にあなたの王様を取りますよ!」という宣言のようなものです。車で言えば、バックミラーでパトカーの赤色灯が見えたような状態ですね。王手をかけられた側は、その王様を必ず守らなければなりません。具体的には、以下の3つのいずれかの方法で王様を守ります。

  • 王様自身が安全な場所に逃げる
  • 王手をかけてきている駒を取ってしまう
  • 自分の駒を間に置いて、壁を作る(合駒)

このいずれかの方法で王様を守れるうちは、まだ「詰み」ではありません。王手をかけられても、冷静に対処すれば大丈夫。しかし、どうやっても王様を守れない状態、それが「詰み」となり、勝負が決するのです。

将棋盤と駒の紹介

将棋は、9マス×9マスの合計81マスの「将棋盤」の上で、2種類の駒、合計40枚を使って戦います。自分と相手が、それぞれ20枚ずつの駒を持ってスタートします。駒にはそれぞれ個性的な動き方があり、その特性を理解することが勝利への第一歩です。

まずは、どんな駒があるのか、その名前と読み方、そして基本的な役割を見ていきましょう。

駒の名前 読み方 枚数(一人分) 簡単な役割
王将/玉将 おうしょう/ぎょくしょう 各1枚 最重要駒。これを取られたら負け。
飛車 ひしゃ 1枚 縦横にどこまでも動ける攻撃のエース。
角行 かくぎょう 1枚 斜めにどこまでも動けるもう一人のエース。
金将 きんしょう 2枚 王様の守りの要となる、頼れるボディーガード。
銀将 ぎんしょう 2枚 攻めにも守りにも活躍する万能プレイヤー。
桂馬 けいま 2枚 他の駒を飛び越えられるトリッキーな動きが魅力。
香車 きょうしゃ 2枚 前方にまっすぐ進む、槍のような駒。
歩兵 ふひょう 9枚 一番数は多いが、一歩ずつ着実に進む縁の下の力持ち。

王将と玉将は、基本的に同じ駒です。一般的に、目上の方や強い方が「王将」を、もう一方が「玉将」を使いますが、動きや価値は全く同じなので安心してくださいね。

駒の動かし方を覚えよう

さて、いよいよ駒の動かし方です。ここが将棋の面白いところ。それぞれの駒が、全く違う動き方をします。焦らず、一つずつ覚えていきましょう!

歩兵(ふひょう):基本の「キ」

歩兵は、前に1マスだけ進むことができます。シンプルですね。ただし、後ろや横には進めません。一度前に進んだら、後戻りはできないのです。一番数が多い駒で、将棋の戦いはこの歩兵の動かし方から始まると言っても過言ではありません。まさに、縁の下の力持ちです。

香車(きょうしゃ):まっすぐ進む槍

香車は、前方に何マスでもまっすぐに進むことができます。ただし、歩兵と同じく後ろや横には進めません。途中に他の駒(敵でも味方でも)があれば、その手前までしか進めず、飛び越えることもできません。そのまっすぐな動きから「槍」に例えられることもあります。

桂馬(けいま):トリッキーな動き

桂馬は、少し特殊な動き方をします。前方、斜め前の2マス先にジャンプします。具体的には、前に2マス進んで、そこから左右どちらかに1マスの位置に移動します。この動きの最大の特徴は、途中に他の駒があっても飛び越えられることです。他の駒にはない、このトリッキーな動きが桂馬の魅力です。

銀将(ぎんしょう):守りの要

銀将は、前に1マスと、斜め前と斜め後ろに1マスずつの、合計5方向に動けます。金将と似ていますが、真横と真後ろには進めないのがポイントです。その代わり、斜め後ろに下がれるので、攻めにも守りにも柔軟に対応できる器用な駒です。

金将(きんしょう):王様のボディーガード

金将は、前後左右と、斜め前の2方向、合計6方向に1マスずつ動けます。見ての通り、守りの要です。特に王様のすぐそばにいて、敵の攻撃から王様を守る重要な役割を担います。ただし、斜め後ろには動けないので、そこが弱点になることもあります。

角行(かくぎょう):斜めの支配者

角行は、斜め方向に何マスでも自由に動くことができます。飛車と並ぶ、攻撃の主役の一人です。遠く離れた敵を一気に攻撃できる強力な駒ですが、縦や横には一切動けません。自分の角行がどのマスを支配しているかを意識することが大切です。

飛車(ひしゃ):縦横無尽の攻撃役

飛車は、縦と横の方向に何マスでも自由に動くことができます。将棋の駒の中で、最も攻撃力が高いと言われる花形プレイヤーです。盤上を縦横無尽に駆け巡り、相手陣地に切り込んでいきます。ただし、角行と同じく、斜めには動けません。

王将・玉将(おうしょう・ぎょくしょう):最重要人物

そして、最後に王将(玉将)です。この駒は、前後左右、斜めの全8方向に1マスずつ動くことができます。動き方はまるで王様のようですが、なにせ最重要人物なので、あまり危険な場所には出ていけません。普段は金将や銀将に守られた安全な場所(これを「囲い」と言います)で、戦況を見守っています。

特別なルールを覚えよう

駒の動かし方を覚えたら、あともう少しです!将棋には、他のボードゲームにはない、非常にユニークで面白いルールがいくつかあります。これを覚えると、将棋の楽しさが一気に倍増しますよ。

駒が変身!「成り」のルール

自分の駒が、相手の陣地(盤の奥から3段目までのエリア)に入ったり、その中で動いたりすると、駒を裏返してパワーアップさせることができます。これを「成り」と言います。「成りますか?」「成りませんか?」は自分で選ぶことができます(一部例外あり)。

成ると、ほとんどの駒が金将と同じ動きになります。これを「成金(なりきん)」と言ったりしますね。特に、歩兵が成った「と金」は非常に強力で、戦局を大きく左右することもあります。

  • 歩兵、香車、桂馬、銀将が成ると、すべて金将と同じ動きになります。
  • 飛車が成ると「竜王(りゅうおう)」になり、元の飛車の動きに加えて、斜めにも1マス動けるようになります。まさに鬼に金棒です。
  • 角行が成ると「竜馬(りゅうま)」になり、元の角行の動きに加えて、縦横にも1マス動けるようになります。こちらも非常に強力です。
  • 王将、金将は、もともと強いので成ることはできません。

一度成った駒は、敵に取られるまで元の駒に戻ることはできません。

捕まえた駒は味方になる!「持ち駒」

これこそが、将棋を他のゲームと一線を画す、最大の特徴と言えるルールです。相手から取った駒は、自分の「持ち駒(もちごま)」となり、自分の好きなタイミングで、盤上の好きなマスに自分の戦力として配置することができます。これを「打つ(うつ)」と言います。

チェスや囲碁では、取った駒は盤の外に出ていくだけで、再利用はできません。しかし将棋では、取った駒が味方になるのです。これにより、盤上の駒の数が減らず、最後まで複雑でダイナミックな戦いが繰り広げられます。形勢が不利でも、強力な駒を取って持ち駒にすれば、一発逆転のチャンスが生まれるのです。この「持ち駒」のルールがあるからこそ、将棋はこれほどまでに奥深く、面白いゲームになっているのです。

やってはいけない「反則負け」

楽しい将棋ですが、いくつか「これをやったら即負け」という反則ルールがあります。うっかりやってしまわないように、しっかり覚えておきましょう。

  • 二歩(にふ):歩兵は、同じ縦の列(筋)に2枚以上配置することはできません。すでに自分の歩兵がいる列に、持ち駒の歩兵を打つと「二歩」という反則になります。
  • 打ち歩詰め(うちふづめ):持ち駒の「歩兵」を打って、相手の王様を詰ませてはいけない、というルールです。歩兵を動かして詰ませるのはOKですが、持ち駒から打って詰ませるのは反則です。ただし、他の駒なら持ち駒から打って詰ませても問題ありません。
  • 行きどころのない駒:桂馬を相手陣地の奥2段に打ったり、歩兵や香車を一番奥の段に打ったりするなど、その駒が次に動ける場所が全くない場所に駒を打つ(または動かす)ことはできません。
  • 王手を放置する:相手から「王手」をかけられたのに、それを無視して別の手を指してしまうと反則負けになります。王様を守るのが最優先です。
  • 連続王手の千日手:これは少し複雑ですが、王手をかけ続けることで同じ局面が繰り返される場合、王手をかけている側が手を変えなければ反則負けになる、というルールです。

これらの反則は、慣れないうちはうっかりやってしまうこともあります。でも、失敗は上達のもと。少しずつ覚えていきましょう!

第二部:将棋の面白さを深掘り!

基本的なルールを覚えたら、いよいよ将棋の奥深い戦略の世界に足を踏み入れていきましょう。将棋の対局は、大きく分けて「序盤」「中盤」「終盤」という3つの段階で構成されています。それぞれの段階で何を考え、どう指せばいいのかを知ることで、あなたの将棋はもっと面白くなります。

序盤・中盤・終盤の流れを知ろう

一本の映画に起承転結があるように、一局の将棋にもストーリーがあります。その流れを理解することが、上達への近道です。

序盤:戦いの準備期間「駒組み」

対局が始まってから、本格的な戦いが起こるまでの静かな時間帯が「序盤」です。ここでは、お互いに自分の王様を安全な場所に囲い(守りを固めること)、攻撃の主役である飛車や角行を効果的な場所に配置していきます。この一連の作業を「駒組み(こまぐみ)」と言います。

どんな家に住むか(囲い)、どんな武器を持つか(戦法)を決める、非常に重要な段階です。プロの将棋では、この序盤の駒組みだけで数十手が費やされることも珍しくありません。初心者の方は、まず王様をしっかり守る「囲い」を作ることを最優先に考えると良いでしょう。

中盤:いざ開戦!腕の見せ所

お互いの駒組みが一段落し、駒と駒がぶつかり合い、本格的な戦いが始まるのが「中盤」です。ここが将棋の最も複雑で、最も面白いところと言えるかもしれません。

相手の弱点を突いたり、自分の駒をうまくさばいたり、時には駒を交換(駒の取り合い)したりしながら、少しずつ有利な状況を作り出すことを目指します。ここでは、駒の価値を正しく判断する「大局観(たいきょくかん)」や、数手先を読む「読みの力」が試されます。有利な駒交換を「駒得(こまどく)」、不利な交換を「駒損(こまぞん)」と言い、中盤戦の重要な指針の一つになります。

終盤:勝利は目前!寄せのテクニック

戦いが進み、お互いの王様が危険な状態になってくると「終盤」です。ここでの目的はただ一つ、相手の王様をいかに早く、正確に詰ませるかです。逆に、自分の王様が詰まされないように、ギリギリの受けを続ける必要もあります。

終盤では、駒の損得よりも、相手の王様に迫る「速度」が重要になります。一手でも間違えれば、一瞬で形勢がひっくり返る、スリリングな展開が待ち受けています。この終盤力を鍛えるのに最も効果的なトレーニングが、後述する「詰将棋」です。

代表的な戦法と囲い

将棋には、長い歴史の中で研究されてきた、数多くの「戦法(せんぽう)」と「囲い(かこい)」があります。これらは、いわば戦いのための定石、セオリーのようなものです。いくつか代表的なものを知っておくと、将棋を指すのも観るのも、もっと楽しくなりますよ。

戦法の種類

戦法は、大きく分けて「居飛車(いびしゃ)」「振り飛車(ふりびしゃ)」の2つに大別されます。これは、初期配置にある飛車を、そのままの位置(右から2列目)で使うか、左の方へ移動させて使うかの違いです。

  • 居飛車(いびしゃ):飛車を初期位置のまま、あるいはその周辺で戦うスタイルです。相手の守りを正面から突破しようとする、本格派の戦法が多いのが特徴です。「矢倉」「角換わり」「相掛かり」などが有名で、プロの対局でも頻繁に見られます。
  • 振り飛車(ふりびしゃ):飛車を左側に振って(移動させて)戦うスタイルです。相手の攻撃を横から迎え撃つ、カウンター狙いの戦法です。駒組みが分かりやすく、初心者にも人気があります。「四間飛車」「三間飛車」「中飛車」など、飛車を振る場所によって名前がついています。

どちらの戦法が良い、悪いということはありません。自分の性格や好みに合わせて、好きな戦法を選んでみましょう。色々な戦法を試してみるのも、将棋の楽しみの一つです。

囲いの種類

戦法が「矛」なら、囲いは「盾」です。どんなに強力な攻撃陣を揃えても、王様がすぐに捕まってしまっては意味がありません。王様を守る城壁、それが囲いです。

  • 美濃囲い(みのがこい):主に振り飛車で使われる、非常にバランスの取れた人気の囲いです。金将と銀将を使って、少ない手数で効率的に王様を守ることができます。初心者の方は、まずこの美濃囲いをマスターすることをおすすめします。
  • 矢倉囲い(やぐらがこい):主に居飛車の「相矢倉」という戦型で現れる、非常に堅固な囲いです。その見た目が物見やぐらに似ていることから、この名前がつきました。プロの将棋でも、長年にわたって愛用されてきた伝統的な囲いです。
  • 穴熊(あなぐま):王様を盤の隅っこ(特に左下)に潜り込ませ、金銀でガチガチに固めてしまう、最も堅いとされる囲いです。一度完成すれば、そう簡単には崩れません。その分、完成までに手数がかかるという側面もあります。

これらの囲い以外にも、たくさんの種類があります。相手の戦法に合わせて、適切な囲いを選ぶことが、勝利への鍵となります。

将棋の「格言」に学ぶ上達のヒント

将棋には、上達のためのヒントが凝縮された「格言」がたくさんあります。これらは、昔の偉大な棋士たちが、実戦の中で見つけ出した「勝ちやすい指し方」の知恵袋のようなものです。いくつか覚えておくと、指し手に迷ったときの道しるべになりますよ。

  • 玉の守りは金銀三枚:王様を守るときは、金将か銀将が3枚近くにあると安心ですよ、という意味です。守りの基本ですね。
  • 飛車先の歩交換三つの得あり:序盤で飛車の前の歩を交換すると、持ち駒に歩が手に入り、飛車の利きも通り、相手陣に歩を打つ拠点もできる、という3つのメリットがあるという意味です。
  • 金は引く手に好手あり:金将は斜め後ろに下がれないため、前に出ていくと戻ってくるのが大変です。なので、下がるように使うと良い手になることが多いですよ、という意味です。
  • 桂馬の高跳び歩の餌食:桂馬はトリッキーで強力ですが、調子に乗ってポンポン跳ねていくと、相手の歩兵に簡単に取られてしまいますよ、という戒めです。
  • 終盤は駒の損得より速度:終盤戦になったら、多少の駒損は気にせず、相手の王様を詰ますスピードを重視しなさい、という意味です。
  • 王手は追う手:むやみに王手をかけると、相手の王様をかえって安全な場所に逃がしてしまうことがありますよ、という格言です。王手をかける前に、しっかり詰みまで読み切ることが大切です。

これらの格言は、あくまでも指針であり、常に正しいわけではありません。しかし、多くの場面で当てはまる将棋の真理です。迷ったときには、これらの言葉を思い出してみてください。

第三部:将棋を楽しむ色々な方法

将棋の魅力は、ただ対局するだけにとどまりません。学び方、楽しみ方は人それぞれ。ここでは、将棋という文化を多角的に楽しむための、様々な方法をご紹介します。「指す」だけでなく、「観る」「解く」といった楽しみ方もあるんですよ。

どこで将棋を指せる?

「ルールは覚えたけど、誰と指せばいいの?」そう思う方もいるでしょう。幸い、現代には将棋を楽しめる場所や方法がたくさんあります。

将棋道場

街にある将棋道場は、将棋好きが集まる社交場です。そこへ行けば、いつでも誰かがあなたを待っています。老若男女、様々な棋力の人たちが集まり、真剣な対局を楽しんでいます。席主さんや常連さんから、アドバイスをもらえることもあります。腕に覚えのある猛者たちが集うイメージがあるかもしれませんが、初心者や子供たちを歓迎している道場もたくさんありますよ。

将棋教室

もっと本格的に、基本から教わりたいという方には、将棋教室がおすすめです。経験豊富な指導者が、駒の動かし方から定跡、戦いの考え方まで、丁寧に教えてくれます。特に、お子さんに将棋を習わせたいと考えている親御さんには最適です。同じくらいの棋力のお友達と切磋琢磨することで、楽しみながら上達できます。

オンライン対局

現代ならではの楽しみ方が、インターネットを使ったオンライン対局です。パソコンやスマートフォンがあれば、いつでも、どこでも、世界中の人たちと将棋を指すことができます。様々なオンライン対局サイトやアプリがあり、自分の棋力に近い相手と自動でマッチングしてくれるので、初心者でも気兼ねなく楽しめます。対局後にAIが解析してくれる機能などもあり、上達の大きな助けになります。

家族や友人と

そして、最も身近な楽しみ方が、家族や友人と指すことです。お父さんやお母さん、おじいちゃんやおばあちゃん、あるいは学校の友達と、顔を合わせて盤を挟む。駒の音を聞きながら、ああでもないこうでもないと感想戦をする時間は、何物にも代えがたい楽しいひとときです。まずは身近な人を誘って、一局指してみてはいかがでしょうか。

観る将棋ファン「観る将」の楽しみ方

近年、「観る将(みるしょう)」という言葉が定着してきました。これは、自分ではあまり将棋を指さないけれど、プロの棋戦を観戦するのが大好き、というファンのことです。野球やサッカーを観戦するように、将棋もまた、観て楽しむことができるのです。

プロ棋士たちが繰り広げる対局は、まさに芸術です。一手一手に込められた深い読み、常人には思いもよらないような妙手、ギリギリの終盤戦での攻防は、観ているだけで手に汗握ります。

竜王戦、名人戦、王位戦、叡王戦、王座戦、棋王戦、王将戦、棋聖戦という8つの「タイトル戦」は、将棋界の最高峰の戦いです。挑戦者が現行のタイトルホルダーに挑む番勝負は、数ヶ月にわたって行われ、大きな盛り上がりを見せます。それぞれの棋士には個性的なキャラクターや得意な戦法があり、棋士の背景や物語を知ることで、観戦はさらに面白くなります。解説者の分かりやすい説明を聞きながら観戦すれば、ルールの分からない方でも楽しむことができますよ。

詰将棋を解いてみよう

「詰将棋(つめしょうぎ)」は、将棋のルールを使ったパズルのようなものです。盤上に配置された玉方を、王方(攻める側)が持ち駒をすべて使い、最短手数で、かつ連続王手をかけて詰ませることを目指します。

この詰将棋を解くトレーニングは、将棋の終盤力を鍛えるのに最も効果的だと言われています。なぜなら、詰将棋を解く過程で、王様を追い詰めるための基本的な手筋や、正確な読みの力が自然と身につくからです。プロ棋士も、日々のトレーニングとして詰将棋を欠かさないと言います。

1手詰、3手詰といった簡単なものから、数十手、数百手とかかる超難解な作品まで、その世界は無限に広がっています。スマートフォンのアプリや、インターネット上のサイト、書籍などで、たくさんの詰将棋に触れることができます。毎日少しずつでも解く習慣をつければ、あなたの終盤力は着実にアップするでしょう。

試しに一つ、考えてみましょう。あなたの手番で、持ち駒は「金」です。盤上には相手の玉がぽつんといます。どうすれば詰むでしょうか?答えは簡単ですね。相手の玉の真横や真上など、金が利く場所に打てば詰みです。これが詰将棋の第一歩です。

第四部:将棋の文化と歴史

将棋は、単なるゲームではありません。その背後には、長い年月をかけて育まれてきた、豊かな文化と歴史があります。その一端に触れることで、将棋という存在が、より立体的で魅力的なものに見えてくるはずです。

将棋の起源と歴史

将棋のルーツをたどると、古代インドで生まれた「チャトランガ」というボードゲームに行き着くと考えられています。このチャトランガが、ユーラシア大陸を西へ伝わって「チェス」になり、東へ伝わって中国の「シャンチー(象棋)」や日本の「将棋」になったと言われています。

日本にいつ将棋が伝わったかは定かではありませんが、平安時代の貴族たちがすでに将棋を楽しんでいた記録が残っています。当時の将棋は、現在のものとは少しルールが異なり、駒を取っても持ち駒として使えなかったり、駒の種類が違ったりしたようです。現在の将棋の原型が確立されたのは、戦国時代から江戸時代初期にかけてだと言われています。

特に江戸時代には、幕府の保護のもとで将棋は大きく発展しました。家元制度が確立され、名人を中心としたプロの棋士たちが活躍するようになります。この時代に、多くの戦法や囲いが研究され、将棋は遊戯から「芸道」へと昇華していきました。

将棋と礼儀作法

将棋は「礼に始まり、礼に終わる」と言われます。対局を始める前には、相手に対して深々と頭を下げて「お願いします」と挨拶します。そして、対局が終わったら、勝っても負けても、相手への感謝と敬意を込めて「ありがとうございました」または「負けました」と告げ、再び一礼します。

この一連の作法は、単なる形式ではありません。これから真剣勝負を挑む相手への敬意、そして自分の全力をぶつけさせてくれた相手への感謝の気持ちを表す、非常に大切なコミュニケーションです。また、対局中に「待った(一度指した手をやり直すこと)」をしない、相手の集中を乱すような言動を慎むといったマナーも、相手を尊重する心から生まれるものです。

こうした礼儀作法を通じて、相手を思いやる心や、潔く負けを認める精神を学ぶことができます。これもまた、将棋が持つ素晴らしい教育的側面の一つなのです。

将棋界の豆知識

知ればもっと将棋が面白くなる、ちょっとした豆知識をご紹介します。

  • プロ棋士になるには?:将棋のプロ棋士になるには、「新進棋士奨励会」という非常に厳しい養成機関を突破しなければなりません。原則として26歳までに四段に昇段するという年齢制限があり、ほんの一握りの人しかプロになることのできない、狭き門です。
  • 女流棋士について:プロ棋士とは別に、「女流棋士」という制度があります。女性だけの棋戦で活躍し、将棋の普及に大きく貢献しています。中には、奨励会に在籍し、プロ棋士を目指しながら女流棋士としても活躍する方もいます。
  • AI(人工知能)と将棋界:近年、AIの進化は将棋界に大きな影響を与えました。人間では思いもよらないような斬新な手を指すAIは、今やプロ棋士たちにとって、共に将棋の真理を探求する最高の研究パートナーとなっています。AIが提案した新しい戦法が、実際の対局で流行することも珍しくありません。
  • 将棋のタイトル:プロ棋士たちがその頂点を争うのが「タイトル戦」です。現在8つのタイトル(竜王、名人、王位、叡王、王座、棋王、王将、棋聖)があり、これらを複数保持する棋士は、時代のトップランナーとして尊敬を集めます。

奥深い将棋の世界を、心ゆくまで楽しもう!

ここまで、将棋の基本的なルールから、戦法や囲いといった戦略、さらには文化や歴史に至るまで、様々な角度から将棋の魅力をご紹介してきました。いかがだったでしょうか。

将棋は、知れば知るほどその奥深さに気づかされる、不思議なゲームです。最初は駒の動かし方を覚えるので精一杯かもしれません。でも、一局、また一局と指していくうちに、少しずつ盤全体が見えるようになり、相手の考えが読めるようになり、自分なりの戦略が立てられるようになっていきます。その成長の過程こそが、将棋の最大の醍醐味なのです。

勝つ喜び、負ける悔しさ。その両方が、あなたを強く、そして思慮深くしてくれます。

この記事で紹介したのは、広大で豊かな将棋の世界の、ほんの入り口に過ぎません。これからあなたがどんな風に将棋と関わっていくのかは、あなた次第です。強さを追い求めて道場に通うのも良いでしょう。オンラインで世界中のライバルと戦うのも良いでしょう。プロの対局を観て、お気に入りの棋士を応援する「観る将」になるのも、また一興です。

どんな形であれ、将棋はあなたの人生を豊かにしてくれる、素晴らしいパートナーになる可能性を秘めています。さあ、難しく考えないでください。まずは盤と駒を用意して、身近な誰かと、あるいは一人で詰将棋を解くところから、その第一歩を踏み出してみませんか。

奥深い将棋の世界が、あなたを待っています!

この記事を書いた人
トイペンギン

子どもの頃からおもちゃが大好きで、気づけば大人になってもおもちゃ売り場をウロウロ。レトロ系から最新ガジェットトイ、海外のちょっと珍しいものまで、幅広くチェックしています。
このサイトでは、遊んで楽しい・見て楽しい・集めてうれしい、そんな“ワクワク”が詰まったおもちゃを紹介しています。

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